小中学生の6~7割超で学力が伸びた でも1教科だけ伸び悩み「丸暗記では対応できない」 京都府
京都府教育委員会は10月、京都市を除く府内全ての小中学校、特別支援学校を対象に、児童生徒の学力の伸びに着目した府独自の学力テストの実施結果を公表した。2023年度に従来のテストに変えて実施しており、前年度からの学力の変化を経年比較ができるようになった。今回は、前年度と比べて、おおむね6~7割超の子どもに学力の伸びがあったという。 【画像】理数が「好き」、男女児童で差? テストは、小学4年~中学3年までの計約5万4千人が対象。今年5月下旬から6月上旬にかけて実施した。小4~中1生は国語と算数、中2、3生は国語、数学、英語を受けた。 学力を21段階の評価で測定し、1段階でも上がった児童生徒の割合は、小5が国語75・0%、算数63・9%、小6が国語68・5%、算数60・0%、中1が国語71・9%、算数67・5%、中2が国語58・1%、数学46・3%、中3が国語63・1%、数学47・0%、英語68・7%だった。 数学だけ40%台と低かった。その要因について、府教委学校教育課は「学力の平均値付近の生徒の伸びがみられなかった。数式を丸暗記するだけなど表層的な理解では対応できず、深い理解ができるように授業改善に取り組みたい」としている。