最短15分?!わずかな出演時間でオスカーを受賞した俳優たち
本記事では、主演俳優部門のみを取り上げ、助演男優&女優賞の受賞者は除いている。
◆ルイーズ・フレッチャー、『カッコーの巣の上で』 (1975) 上映時間:2時間13分 出演時間:22分(16.5%) 最短15分?!わずかな出演時間でオスカーを受賞した俳優たち フレッチャー演じるラチェッド看護婦長を、助演的なポジションだと考える人もいる。それでも彼女は、これまでスクリーン飾った中で最も残酷な悪役の1人を熱演した。 ミロス・フォアマン監督による同作は、ジャック・ニコルソンが主演を務め、ダニー・デヴィートやクリストファー・ロイドが出演。アカデミー賞で主要5部門(作品賞、監督賞、脚色賞、主演男優&女優賞)を総なめにし、1934年の映画『或る夜の出来事』以来の偉業を達成した。 ◆パトリシア・ニール、『ハッド』(1963) 上映時間:1時間48分 出演時間:21分(19.4%) ニールは、史上最も少ない出演時間で主演女優賞を獲得。マーティン・リット監督の西部劇『ハッド』では、苦悩する家政婦のアルマを演じた。 当時のノミネート者には、レスリー・キャロン(『The L-Shaped Room』)、シャーリー・マクレーン(『あなただけ今晩は』)、レイチェル・ロバーツ(『孤独の報酬』)、ナタリー・ウッド(『マンハッタン物語』)がいた。 ◆アンソニー・ホプキンス、『羊たちの沈黙』(1991) 上映時間:1時間58分 出演時間:16分(13.5%) 本作でハンニバル・レクターを演じたホプキンスを、助演俳優として扱うべきだという声もある。しかし、オスカー当日にはロバート・デ・ニーロ(『ケープ・フィアー』)、ウォーレン・ベイティ(『バグジー』)、ニック・ノルティ(『サウス・キャロライナ/愛と追憶の彼方』)、ロビン・ウィリアムズ (『フィッシャー・キング』)をおさえ、受賞を果たした。 ジョナサン・デミ監督の本作は、主演女優賞(ジョディ・フォスター)を含む主要5部門を制している。 ◆デヴィッド・ニーヴン、『旅路』(1958) 上映時間:1時間40分 出演時間:15分(15%) ニーヴンは、デルバート・マン監督のドラマ映画で退役軍人を演じ、オスカーを手にした。共演者のウェンディ・ヒラーもその年、助演女優賞に輝いている。 さらにニーヴンは、授賞式の司会を務めた同じ年にオスカーを受賞した唯一の俳優となっている。そのほかのノミネート者には、トニー・カーティス、ポール・ニューマン 、シドニー・ポワチエ、スペンサー・トレイシーがいた。 ※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳/和田 萌