「甲子園に行きたくなくて高校野球をやる子はいない」甲子園初出場『 聖和学園 』20年間の先輩たちの悔しさを背負った主将は東北福祉大へ
創部当時、大泉さんが野球ノートに記した言葉です。「甲子園!」あれから20年。後輩たちが、その夢を現実にしてくれました。 初代キャプテンの大泉成樹さん: 「野球部のOB・OGが喜んでいます。私たちの夢だった甲子園出場を叶えてくれた」 ■聖和学園、甲子園初ヒットは… そして、8月13日。迎えた甲子園の大舞台。1回裏。チームで最初に打席に入ったのはキャプテンだった三浦さん、鋭い当たりは歴史的な甲子園初ヒットとなりました。 聖和学園 三浦広大さん(甲子園出場時の主将): 「ヒットを打った時の盛り上がる歓声を感じました。ヒット一本打っただけでこんなに盛り上がるんだと感じました」 聖和学園 八島知晴監督: 「三浦に限らず、(選手たちの)1年生の未熟だった頃の姿も重ねて出てくることがありまして。歴史を切り開いていくような姿に重ねて見えました」 4回までに4点のリードを許した聖和。スタンドには、初代監督とキャプテンも応援に駆けつけました。 初代監督の佐藤漸さん: 「信条である粘り強く、我慢して粘って粘って流れが来た時に、一気に応援で盛り上げてあげたい」 ■新たな目標へ「甲子園初勝利」 20年間、チームを支えてきた人々の思いを背負い戦う聖和ナイン。しかし、粘り及ばず5対0でゲームセット…。また新たに、甲子園での初勝利の目標が出来ました。 初代監督の佐藤漸さん: 「新たな球史を創造してくれたと思う感謝です。よくやったなと思います」 初代キャプテンの大泉成樹さん: 「(Q 選手たちの姿はどう映りましたか)誇らしいです。一番の後輩だと思います」 甲子園で歴史的ヒットを打った三浦さんは、大学野球の名門、地元・東北福祉大学で野球を続けます。 聖和学園 三浦広大さん: 「20年間先輩方が(甲子園に)出場出来なくて苦しんでいたとか、そういった思いを背負っての20年目の甲子園だと思うので、ひとつの縁かなと思います」 大勢の人たちの思いを背負い、甲子園という大舞台に初めて挑んだ聖和学園。その戦いは新たな歴史を切り開く、熱い夏でした。
東北放送