ゴールデンウィーク中の「国民の祝日」ぜんぶ言える? 1年に「祝日」は何回ある? 意外と即答できない祝日のイロハ
いよいよ始まったゴールデンウィーク。「国民の祝日」と土日を合わせると大型連休となるため、旅行などの予定を立てる人も多いだろう。でも、そもそもなんで祝日はあるのだろうか。意外と知らない、祝日のルールやそれぞれの祝日の意味をおさらいしてみた。 【表】2024年の国民の祝日・休日 (杉原健治:フリーライター) ■ 祝日を定める「国民の祝日に関する法律」 祝日は「国民の祝日に関する法律」によって定められている。制定されたのは、昭和23年(1948年)だ。「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを『国民の祝日』と名づける」と明記されている。 この法律は「祝日法」とも呼ばれ、制定前は勅令により、年間11日の祝祭日が休日とされていた。しかし法律が制定されてから主に議員立法による改正が重ねられ、新たに国民の祝日が追加されるなどした結果、現在の国民の祝日は年間16日となっている。 そして、それぞれの祝日にもしっかりと法律上の意義付けがある。例えば、ゴールデンウィークの「みどりの日(5月4日)」は「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」とされ、「こどもの日(5月5日)」は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」となっている。
■ 日付指定の祝日と、そうでない祝日 年間16日の祝日には、1月1日の「元日」のように日付が指定されているものもあれば、「成人の日」や「海の日」などのように「◯月の第◯月曜日」と定められているものも存在する。 しかし「春分の日」と「秋分の日」だけは例外だ。この2つの祝日は、国立天文台が毎年2月に公表する「暦要項」が官報に掲載されることによって、翌年の日付が確定する仕組みになっている。 「春分の日」と「秋分の日」の決め方は、地球の赤道を天まで延長したものと、太陽の通り道が交わる瞬間が「春分」、「秋分」とされていて、計算により将来の春分、秋分を予測することも可能。実際に国立天文台のホームページでは、2050年までの春分と秋分の予想日が発表されている。 2024年の春分の日は3月20日、秋分の日は9月22日だ。