海人の右ストレート（撮影・上岸卓史）

　シュートボクシング（SB）の「SHOOT BOXING 2024 act.3」（6月15日、東京・後楽園ホール）のメインイベントでSB世界スーパーウェルター級王者の海人（TEAM F.O.D）がGLORYからの刺客、アルマン・ハンバリアン（アルメニア）に2RでTKO勝ちを収めた。 　ハンバリアンは元GLORYライト級9位でISKA世界ライトミドル級王者という肩書を持つ強豪。海人にとってはGLORY世界ライト級王者ティジャニ・ベスタティ（モロッコ）へのリベンジに向けては絶対に落とせない試合だった。 　1R、ともにオーソドックスの構え。海人がいきなり強烈な右カーフを連打。ハンバリアンは左ジャブから右ストレート、右ロー。ハンバリアンは圧をかけて左ジャブから右フックを強振。海人は右カーフ、右ボディーストレート。ハンバリアンはバックブロー。海人は左ボディー。ハンバリアンもボディーを返す。ハンバリアンはパンチを連打も海人はがっちりガード。ハンバリアンは飛びヒザも海人はバックステップ。海人は右ストレートをクリーンヒット。なおも前に出て連打もハンバリアンも打ち返し、逆に圧をかける。ガードする海人だが、その上から効かせるパンチのハンバリアン。オープンスコアは1人が10-9で海人、2人がイーブン。

ハンバリアンはこのまま立ち上がれず（撮影・上岸卓史）

　2R、海人は蹴りからワンツー。ハンバリアンも圧をかけて左右のフックを連打。海人はパンチを上下に打ち分けてからロー。ハンバリアンはなおもパワフルな左右のフックを連打。海人はガード。ハンバリアンの右フックに海人も右を返す。海人の右カーフにパンチを合わせるハンバリアン。ハンバリアンが組み付くがブレイク。海人はワンツーもハンバリアンは圧をかけて組み付く。リング中央で打ち合いとなるが海人は左フックをカウンターで打ち抜くとハンバリアンはゆっくりとダウン。そのまま立ち上がれず、海人のKO勝ちとなった。 　海人は試合後のマイクで「倒すことを意識しすぎて力んじゃったんですが、しっかり倒してGLORYのベルトにまた少し近づいたかと思います。僕はまだまだ止まらないんで、絶対にGLORYのベルトを、そしてベスタティにリベンジするので、皆さん、僕に力をください。よろしくお願いします」と語った。