金龍ラーメン本店の『龍』全身を撤去…未明の作業はまるで撮影会「かわいそう」「大きくてかわいい顔」 今年8月には道頓堀店で龍のしっぽを撤去
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ミナミでまたも「龍の撤去」。今度は全身が取り外されました。 大阪・ミナミの人気ラーメン店「金龍ラーメン」の相合橋本店。店のシンボル・龍の立体看板は、ところどころ剥げてしまっていて「老化」がみられます。 1984年に開業したこちらの本店。自社ビルの老朽化に伴い、今年4月から休業していて、ビルの建て替え工事の一環で、龍が撤去されることになったのです。 金龍ラーメンといえば、今年8月、道頓堀店で龍の尻尾が切除されたばかり。店舗の隣の土地所有者が、しっぽなどが「土地の境界を越えている」として提訴し、大阪高裁が今年5月に撤去を命じていました。 このときはしっぽだけでしたが、今回は「全身の撤去」。撤去作業は前回と同じ、未明に行われました。 まず、取り外されたのは龍の手。1つずつ慎重に作業員が手ではずし、クレーンを使って地面におろします。そして龍の頭も…。 取り外された顔を写真におさめようする人たち。まるで「撮影会」です。 (見に来た人)「すごくかわいそう。龍が身近に来たら大きくて、かわいい顔してます」 (看板を手がけた中村雅英さん)「さみしいですね。道頓堀、これがメインでお客さんも見てくれていたのが、なくなるというのはさみしい。(Q龍は何と言ってる?)『ちょっときれいにしてくれや』ちゃいますか」 龍は約2時間で撤去されました。 日が昇り再び店を訪ねると、龍の姿はなく、ビルは赤いシートで覆われていました。 (街の人)「え、ないですね。あれ?さみしいですね。ここ通ったらいるものだと思ってたので」 撤去した龍は保管するということですが、建て替えが完成する2027年秋ごろ、この龍を再び設置するかは未定だということです。
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