【ABC特集】阪神大震災で生まれた「足湯ボランティア」で体と心にぬくもりを 神戸の災害ボランティア団体の「足湯活動」に密着【石川能登地震から1か月】
1月1日に発生した、石川能登地震。238人が死亡、約4万5000棟の家屋が被害を受けました。石川県内ではいまも8700人以上が避難生活を送っています。(データは1月30日現在) そんな石川・能登の避難所を神戸の災害ボランティア団体「被災地NGO協働センター」のメンバーが訪れました。29年前、阪神淡路大震災をきっかけにできた団体です。
メンバーの1人、吉椿雅道さん(56)。どういう支援が必要なのか確認するため地震発生の翌日に現地入りしていて、4日、団体の会議で被災地の様子を報告しました。 (吉椿雅道さん)「救援車両もほとんど通ってない。ずっと渋滞、永遠に渋滞です」 発生当時、輪島市や珠洲市など被害の大きかった奥能登地域に入る道路が地震で被害を受けたため、物流がストップしていました。 (吉椿さん)「被災地側のリクエストとしては、これから炊き出しをやりたいので、食材、水がないのでとにかくきれいな野菜で、即食べられるものがいいっていうのと、栄養管理士の人が葉物はすぐ腐っちゃうから、根菜がいいと」 (村井雅清さん)「根菜類を徹底して洗って、クーラーボックスに入れてあげたらいいかなって感じですね」
阪神淡路大震災から29年の1月17日吉椿さんは再び被災地・能登に向かいました。 (吉椿さん)「毎年、やっぱり1.17で背筋が伸びるというか。やっぱり1.17があって、初めて新しい年という感じなので」 向かった先は石川県七尾市。地震で多くの道路が破損し、現地に行くルートは限られています。神戸を出てから7時間もかかりました。
七尾市中島町小牧地区で避難所となった「コミュニティセンター」が吉椿さんたちの「拠点」です。そこで出会ったのは北豊弥さん。吉椿さんは2007年に能登半島で地震が起きたときも、現地で支援活動を行いました。以来17年にわたって吉椿さんと北さんの交流は続いています。