未来のタイガーマスク誕生への種を蒔く!東日本大震災から初代タイガーマスクに出会った女子レスラーが子どもたちをプロレスで笑顔に!
21日、山形県・山形ビッグウイングにてマリーゴールド『Winter Wonderful Fight 2024』が開催された。 当大会は、マリーゴールドでリングアナを務めるオッキー沖田によるプロモート大会。 昭和の時代から良いプロモーター、悪いプロモーターを数々見てきたオッキーは、プロレス業界で興行をプロモートすることの敷居の高さを問題視。地方自治体とタッグを組んで大会を行うことを自ら実践し、全国のプロモーターたちにモデルケースとして見せてマリーゴールドをもっと身近な団体にしていく目的で立ち上がったという。 ZERO1時代から続けてきたイジメ撲滅運動のノウハウを活かしつつ、大会開始前にちびっこたちに向けてのプロレス教室を開催するなどオープンな場を形成。今大会が3回目のプロモート大会となるが、今後も継続が期待されている。 この日のメインイベントでは、青野未来&天麗皇希&松井珠紗vsMIRAI&桜井麻衣&後藤智香の6人タッグマッチが実施。 来年1月3日の大田区総合体育館大会ではユナイテッド・ナショナル王座をかけて青野と桜井が、GHC女子王座をかけて皇希と後藤が対戦することが決まっており、両王座のダブル前哨戦という形だ。
試合は皇希と後藤によるバチバチの打撃戦に始まり、青野と桜井も闘志を剥き出しにして真っ向勝負。後藤が捕まる展開となり、松井のハイスピードファイトが冴え渡って終盤まで試合を優位に運ぶ。 しかし、MIRAI&桜井のタッグ連携が終盤に決まると一気に逆転。最後はMIRAIが松井にSSコロンビアwithミケーレからラリアットで叩き伏せて3カウントを奪った。 オープニングでプロレス教室の先生を務めていたMIRAIは、ちびっこたちをリングに呼び込み大会の感想を聞く。 ちびっこの1人が「強くて、それで転んだり、相手に押されたりしても、立ち上がって頑張るところがカッコ良かった」と語ると、MIRAIは「メチャクチャ嬉しい!ありがとう!自分たちが伝えたいことが伝わって、本当に本当に嬉しいです」と満面の笑み。プロレスラーになってキャリア7ヶ月の後藤も「プロレスラーになって良かったって思いました!」と晴れやかな表情を見せた。 大会後には、MIRAIをはじめとした選手たちが児童養護施設支援の募金を実施した。
岩手県で生まれたMIRAIは2011年に東日本大震災で被災し、初代タイガーマスクが被災者を招待した大会によってプロレスに出会った。 MIRAIはこれをキッカケにプロレスラーを目指すようになり、現在は自らも初代タイガーのように子どもたちを導けるような“ちびっこたちのヒーロー”を目指して驀進。これからMIRAIを見てプロレスラーとなる選手も現れていくかも知れない。 プロレス界の未来に種を蒔くマリーゴールド、そしてMIRAIのこれからの活動にも注目していきたい。
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