TAAC「静かにしないで」“リラックス・パフォーマンス公演”の実施が決定
「TAAC『静かにしないで』」の5月30日14:00開演回で、“リラックス・パフォーマンス公演”が行われることが決定した。 【画像】「TAAC『静かにしないで』」出演者(他2件) これは、通常公演より客席数を減らして上演され、観客は声が出てしまったり、座った状態で動いてしまっても問題なく、また途中の入退場も自由にできる公演。開演15分前には、「静かにしないで」のあらすじや舞台の説明、また注意喚起が必要だと主催者側が判断したシーンの説明がされ、また未就学児の入場も可能となる。このほかの詳細は公式サイトを確認しよう。 実施の背景を、TAACは「『静かにしないで』は、コロナが落ち着きつつある今、コロナ禍における生活様式の変化で隆盛したフードデリバリーサービスの『その後』を描く会話劇です。舞台の場はゴーストレストランです。店内では飲食をしないデリバリー専門店のため、第三者の介入が少なく、普段私たちが目を向けることがあまりない場所です。また、今作では、トゥレット症の人物が登場します。トゥレット症は、『チック』と呼ばれる特徴的な運動や音声が自分の意志とは関係なく突然現れ、繰り返す症状が1年以上みられる疾患で、完治に導く確実な治療法はまだ見つかっていません。また、社会的な認知度も高くなく、公共交通機関を利用することを躊躇う当事者の方も少なくありません。日々を生きているだけではなかなか触れる機会の少ないゴーストレストランやトゥレット症に、フィクションである演劇が目を向けることによって、まずは皆さまに認知してもらい、皆さまが劇場を出た後に、この社会を少しでも温かい眼差しで見つめることができるような公演にしたいと思っています。この世界に生きづらさを感じるあらゆる現代人が、ほんの少しでも他者に優しさを持ち、観劇後の体が少しでも温かくなるような演劇作品にしたいと思っています。そんな演劇体験をできる限り多くの方々にしていただきたく、《リラックス・パフォーマンス公演》の実施を決定した次第です」とコメントした。 公演は、5月24日から6月2日まで東京・シアター711にて。 ■ TAAC「静かにしないで」 2024年5月24日(金)~6月2日(日) 東京都 シアター711 □ スタッフ 作・演出:タカイアキフミ □ 出演 永嶋柊吾 / 小林リュージュ / 高畑裕太