加部究のフットボール見聞録「プロより大学か」
G大阪が大学王者を舐めていた様子はなかった
天皇杯3回戦で法政大はJ1のG大阪を2-0で下した。プロを相手に堂々と渡り合う彼らの戦いぶりは実に印象的だった。(C)SOCCER DIGEST
天皇杯3回戦、なぜかG大阪のホーム扱いとなる東京都・味の素フィールド西が丘は、立ち見も出る盛況。数と応援の熟達ぶりで勝るG大阪サポーターが「ホームの利」を醸すが、2回戦で東京Vを下した法政大も、スカウティング通りに隙を作らずカウンターの機会を待った。 「リーグ戦も合わせて4連戦になったので、このゲームへの準備は実質1~2日間程度。でもG大阪は3バックでワンアンカーの脇が空く。ちょうど3バックの相手との試合が続いたので、ポジショニング等のイメージはできていたと思います」(法政大・長山一也監督) 実際、24分に均衡を破ったシーンも、G大阪のアンカー・矢島慎也の脇に降りて来た法政大のFW田中和樹が落とし、フリーの大西遼太郎が狙いすまして決めた。 G大阪が前年度の大学王者を舐めていた様子はない。守護神の東口順昭は「やる前からシンプルに強いと思っていた」と言うし、宮本
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