ザックリする原因はココにあるかも!? バンカーショットでの手首の使い方【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯46】
昨年の全米女子アマを制し、今年のプロテストで合格した馬場咲希を、中学1年から指導しているのがプロコーチの坂詰和久(さかづめかずひさ)、通称『わきゅう』だ。坂詰コーチと20年以上の付き合いがあるベテラン編集者Oが、謎キャラコーチの気になる話を聞き出す。今回は「バンカーショットのフェースの使い方」がテーマだ。
手首のリリースを早くすることが大切
O編 一般ゴルファーの場合、バンカーのミスって言ったら、やっぱりザックリが多いんだろうね。 坂詰 だと思います。ヘッドが砂に刺さって球が飛ばない、バンカーから脱出できないってミスですよね。 O編 それを避けるためには、フェースを開いて打つこと。ダウンスウィングでヘッドが手元を追い越すくらいのつもりで手首をリリースすることが大切だってことだったよね。 坂詰 そうですね。それができれば、ソールのバウンスが使えるようになるので、ヘッドは砂に刺さらなくなります。その感覚がつかめたら、ザックリは激減するはずですよ。 O編 ところがさ、言われたとおりにやってみたんだけど、やっぱりザックリしちゃうんだって、読者から質問が来たんだ。 坂詰 おおおおお。なるほど。 O編 その場合、どんなことが原因として考えられる? 坂詰 一番に考えられるのは、自分ではヘッドを先行させている(ヘッドが手元を追い越している)つもりだけど、それができていないというパターンです。 O編 あぁ、それは多そうだね。 坂詰 ダウンスウィングで手首をリリースして、ヘッドが手元を追い越すようにするためには、トップの腕の位置をできるだけ変えずに、ヘッドを落としていく必要があります。 ところが、多くの人は、腕の力でクラブを引っ張り下ろしちゃう。つまり、腕を目標方向に振りながらダウンスウィングしちゃうんです。
O編 それだと、インパクトで手が左に出て、リーディングエッジから砂に入るから、ヘッドが砂に刺さっちゃうわけだね。 坂詰 そういうことです。この場合は、とにかく、手首のリリースを早くすることが大切です。最初のうちは、トップから腕をまったく下ろさずに、ヘッドだけを落とすくらいの意識で打ってみるといいでしょう。 O編 腕を振っちゃう人って、腕の力でクラブを引き下ろさないと、球は飛ばないって感じてるんだろうね。 坂詰 あぁ、そうですね。ザックリして、球が飛ばないという経験が増えると、より腕に力を入れて、腕を振ってしまうんだと思います。 でもね、バンカーショットって、ホント腕の力なんて要らないんです。プロを見たらわかると思うんですけど、誰も力いっぱい振ってないでしょ。みんな、ヘッドをポンと落として、ラインを出しているだけ。それで十分に脱出できるし、そうしてい るから、狙ったところに球を運べるんですよ。
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