ヴォスクオーレ仙台の救世主・森村孝志。古巣のクラブへF1昇格での恩返しを誓う。「僕はそのために帰ってきたので」【Fリーグディビジョン1・2入替戦|ミックス/北海道vs仙台】
2月17日、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場にてFリーグ2023-2024ディビジョン1・2入替戦の第1戦が行われ、エスポラーダ北海道とヴォスクオーレ仙台が対戦。仙台は3-2で勝利した。 先制点の引き金となったのは、世界の舞台でも輝きを放った“黄金の左足”だった。 4分、左サイドから森村孝志が左足を振り抜くと、北海道GK関口優志は弾くのが精一杯。こぼれ球を浅野岬が詰めて仙台がスコアを動かした。 2023年3月末でバサジィ大分を退団後、4カ月の空白期間を経て、古巣の仙台へ加入した。目的はただ一つ、仙台をF1に昇格させること。 「僕はそのために帰ってきたので」 帰ってきたレフティーモンスターは、強い決意を胸にラスト40分に臨む。
室田とのマッチアップは楽しかった
──劇的な勝利で入替戦の“前半”を折り返しました。 なんとか、勝てて良かったなって、そういう感じですね。 ──立ち上がりは勢いを持って入れたと思います。 最初はよかったんですけど、途中は相手の時間もありましたし、試合を難しくしてしまったかなと思います。 ──1点目は森村選手の左足のシュートから生まれました。 僕は遠くからでも打つので、こぼれたところに(浅野)岬が詰めてくれて、よかったです。 ──北海道の攻撃に対しては、どのように分析していましたか? 室田選手から水上選手のライン、水上選手がバックドアの動きをして、室田選手がナナメのパスを通してくる。そこは、みんなで(中に)絞ろうと。 ──室田選手のドリブルやパスを引っ掛けてショートカウンターを仕掛ける場面も多かったと思います。 はい、そこはうまくいったんじゃないかなと思います。 ──2021年のW杯メンバーでもある室田選手と森村選手が“バチバチ”やり合う場面もありましたが。 あそこ(室田)は僕が止めようと思ったので。どちらかが昇格、降格となるので、複雑ですけど、でも真剣勝負ができるのは楽しいです。 ──第2ピリオドでかなり押し込まれた要因は? 相手が攻めてくるのを、ちょっと受けてしまったかなと。 ──F1とF2の強度の違いが試合が進むにつれて出たのかなとも感じたのですが。 F1とF2で個人的に一番の違いを感じるのは、流れが悪くなった時に立て直すまでに時間がかかるところからなと思っています。バタバタしてしまうというか。今日も、僕らは第2ピリオドになってうまくいかなくなってから、なかなか立て直せなかったので。 ──1試合目を終えての疲労感はどうですか? 僕らはたくさんの人で(セットを)回していたので、逆に明日は相手が疲れてくれるんじゃないかなと思っています。 ──森村選手は仙台に復帰してどれぐらいですか? まだ5カ月です。4カ月、フットサルをしてない時期があって、辞めることも考えたんですけど、フットサルがやりたいなと思った時に仙台から声をかけてもらって。F1昇格を目指すために僕の力を必要としてくれたのはうれしかったです。 ──明日の第2戦が終わった後、どんな光景をイメージしていますか? 今日以上に喜んでもらって、みんなに笑顔で仙台に帰ってもらうところしか思い浮かびません。僕はそのために帰ってきたので。