【実録】海外旅行で予約していたホテルの宿泊を「拒否」された!? すでに支払ったお金はどうなる? 原因と対処法を筆者の実体験を交えて解説
海外旅行で滞在するホテルは、異国の地で心と体を休めることができる貴重な場所です。とはいえ、なかにはホテルを予約して支払いも済ませているのに、宿泊を拒否される場合もあるのをご存じでしょうか。 本記事では筆者の実体験を交えながら、宿泊を拒否されたときの対処法と、支払ったお金の取り戻し方について解説します。
タイのホテルで宿泊を拒否される
筆者は年末年始にタイのビーチリゾートで過ごす予定があったため、2ヶ月前にホテル予約サイトを利用して現地のホテルを手配しました。年末年始ということもあり、街の中心部にあるホテルはどこも料金が高騰していましたが、口コミ評価も高くて料金も手頃なホテルを見つけ、そこに宿泊することにしたのです。 しかし、現地に着いてホテルにチェックインしようとするも、スタッフから「あなたの予約した部屋はすでに満室だ」「あなたが利用した予約サイトは受け付けていない」と、想定外のことを言われたのです。
返金申請をしてみたものの
事前にホテルを予約して料金も支払っているのに、「宿泊できない」と言われて納得できる人はいないでしょう。筆者は当然のように返金申請をホテルのスタッフに求めました。するとスタッフからは「予約サイトのカスタマーセンターに連絡してほしい」「みんな同じ方法でお金を取り戻している」との説明がありました。 幸いカスタマーセンターは日本語対応をしており、事情を説明して返金申請をすると「支払った料金は約1ヶ月後に返金されますが、多少時間をいただければ、代わりのホテルを探します」と説明されたのです。しかし筆者としてはこの予約サイトをもう利用したくないと感じたため、多少割高でも別の予約サイトを使ってホテルを手配し直すことにしました。
宿泊を拒否される原因と対処法
予約していたホテルの宿泊を拒否されてしまう原因には、次のようなものが挙げられます。 ●ホテルの予約数が客室数を上回ってしまった(オーバーブッキング) ●海外のホテル予約サイトは審査や登録、管理が甘い 海外のホテルは、急なキャンセルが出ることを見込んだうえで客室数を超える予約を受け付けることがあります。ホテル側の見込みが違った場合や、チェックイン予定時刻までに宿泊客が現れず、当日客が訪れた場合などにオーバーブッキングが発生します。 ほかにも、海外のホテル予約サイトの審査が甘いことが挙げられます。国内のホテル予約サイトの場合、旅行業法など厳しいルールに縛られた日本の旅行会社が運営しているため、宿泊施設の登録は厳格です。 それに対し海外のホテル予約サイトは厳しい審査がなく、オンラインで登録申請したらそのまま通ってしまうこともあるのです。そのため予約サイトとホテルの連携ができていないことがあり、別の国においては筆者が予約したホテルが存在しなかったというケースもありました。 このように海外のホテル予約サイトは詐欺まがいのような表示をしている場合もあるため、ほかのホテル予約サイトの情報や所在地などを事前に調べておくことが大切です。もしすでに料金を支払っていた場合は、予約サイトに事情を説明し、返金申請をしましょう。予約サイトにもよりますが、返金までには1ヶ月前後の時間を要する場合もあるので注意してください。