大谷翔平が5打席連続凡退から見せた修正力 セルフチェックで原因追及→「ケアして休んで」の対応策「リカバリーしないと」
「パドレス2-5ドジャース」(20日、高尺スカイドーム) ドジャースの大谷翔平選手は開幕戦で移籍後初タイムリーを含む2安打をマーク。2018年のメジャー移籍後、開幕戦では初のマルチ安打となり日米通算100盗塁も記録した。 韓国で行われた親善試合では5打数ノーヒット。特に第1戦では高めの直球に2打席連続空振り三振に終わり、第2戦ではミスショットするシーンが目立った。その姿から一変した大谷。その修正ポイントを試合後、自ら明かした。 「ちょっと体が硬かったので。構えからちょっと違和感ありましたし、そのせいでゾーンがちょっとずれていたのかなと思うので」 開幕前日となった19日、公式練習のグラウンドに大谷の姿はなかった。球場にも姿を見せなかった。「ちょっとケアをして、リセットして休んで」と明かした背番号17。結果を出すために必要なものは何か、考え抜いた末の選択肢は休養だった。 日本時間の15日深夜にキャンプ地のアリゾナ州フェニックス空港を飛び立ち、10時間超、1万キロ超のフライトを経て開幕戦の舞台となる韓国に降り立った。到着直後から体を動かし、ロバーツ監督によると11時間の睡眠時間を確保したが、時差ぼけの影響もあったのかもしれない。 打席に立った際の違和感を敏感に感じ取り、その原因は何か、状態を挙げるためにはどうすればいいのか-。それを自ら考え、調整し、試合で結果を出す。やみくもに練習するのがベストの選択ではない。一流アスリートの境地が開幕戦の2安打に詰まっていた。 「また明日までにリカバリーしないとって、集中したいなと思います」と語った大谷。第2戦は山本由伸がメジャー初先発となるだけに「早い回でまた援護できればいいんじゃないかなと思います」と力を込めた。 昨オフに大型契約を結び、大きな期待と注目を集めて臨んだ開幕戦。「緊張感はありましたけど、ピッチャーの方が緊張するので。そういうのに比べると、リラックスしながら入れたんじゃないかと思います」。順調に滑り出した新天地のシーズンで、またファンの心を躍らせるようなバッティングが見られそうだ。