阪神メッセがCS初戦まで中2・5日なのに最終戦で4回を投げた裏事情
ただセ・リーグのCSには、予告先発がないため、チームはギリギリまで公表などしない。金本監督もCSローテについては「今から考える」と煙幕を張った。 初戦に抜擢されるのは中2・5日のメッセンジャーなのか、それとも、9月28日の横浜DeNA戦で2失点完投勝利を挙げた能見なのか。右、左の違いがあり、しかもラミレス監督が、データを重宝するタイプの指揮官のため、直前まで悩ませることができれば、横浜DeNAは、最悪、2通りのデータを準備してミーティングをしければならなくなり、混乱させておくことも可能になる。それもこれも、メッセンジャーの完全復活と規定投球回数到達がもたらした阪神側の嬉しい誤算。結果的に、ファーストステージの初戦で投げようと、第2戦になろうと、メッセンジャーはファイナルステージに向けて中4日でフル回転するだろう。 ちなみに3年前に“下克上”で日本シリーズ進出を果たした和田阪神のCSでメッセンジャーは広島とのファーストステージの初戦で8回無失点、中5日で登板したファイナルステージの巨人戦でも5回2失点とゲームを作った。 CSでの勝敗のカギを金本監督は「全員だよ。福留、糸井、鳥谷の3人が引っ張って欲しい」と語ったが、短期決戦の浮沈のポイントは、先発投手の出来なのである。その意味でメッセンジャーの復活した阪神には追い風が吹いている。