【痛恨の逆転負けを喫したJ2清水。“去年”を繰り返さないために乗り越えるもの (2)】矢島が強く見据えるJ1昇格のための勝利。「先を見据えてとかいう立場じゃないんです」
希望に満ちた先制点は、矢島慎也の右足が起点だった。モンテディオ山形陣内の右サイド、乾貴士とパス交換した矢島は、ペナルティエリア内の浅いエリア目掛けてクロスを入れる。 ■【画像】モンテディオ山形に敗れた試合後、チーム最後尾で強い悔しさを見せた清水エスパルスの乾貴士■ 相手DFが頭ではね返せずに流れたところ、カルリーニョス・ジュニオがトラップして右足で強烈なシュートを放つ。相手GKも弾くことしかできなかったところに、北川航也が詰めて押し込む。それまで何度もチャンスを作りながらゴールネットを揺らすことができなかったが、矢島の素早い判断がゴールに結びついたのだった。 「勝ちにいく状況だったので、点を取りに行く」 矢島自身に途中出場時のイメージを聞けば、そう答える。7月中盤以降のほとんどの試合を途中出場としている矢島だが、その技術や戦術眼はたしか。この場面も、「自分たちが押し込んだときにクロスが少ないってのは、このチームに圧倒的にある」と感じていたからこそ、「(北川)航也が駆け引きとかしてくれたり、彼も逆からヘディング強いんで、とりあえず入れてみて、跳ね返されたとしても、今日みたいにセカンドボールから相手の陣形は崩れてくる。クロスを蹴って回収して、また二次攻撃、三次攻撃みたいなのも絶対に必要なので。そこでシンプルにクロスをあげようと思った」と振り返り、得点をチームにもたらすイメージを説明してみせた。
■「先を見据えてとかいう立場じゃないんです」
矢島慎也は、直近の水戸ホーリーホック戦でもチームに勢いをもたらしていた。この試合もJ1昇格を懸けていたが、前半のうちに2点を追いかけるまさかの展開に。それでも後半2分に1点を返すと、同37分に矢島が同点弾をゲット。負けを回避して、J1に向けての貴重な勝点1を手繰り寄せている。 その矢島にとって、山形戦の逆転はどう見えたのか。失点場面についての振り返りをしながらも、「僕がやっぱり一番気になるのは……」と思いの丈を話す。矢島によれば、選手一人ひとりのチームの勝たせたいというガムシャラな思いが、逆に苦しい展開にもなる可能性があるというのだ。 「追いかけようとか、点が必要なときに絶対に自分がやってやろうみたいな感じで行ってしまう」 つまり、スコア的に相手を追いかける時間での攻撃面でのゲームコントロール。J1昇格を果たすため、そしてJ2優勝を手にするために、この課題を見つめ直す必要がありそうだ。 矢島が提起した課題は、J1昇格だけでなく、来季挑むであろうJ1の舞台でも必要になるはず。そう矢島に尋ねれば、「申し訳ないけど、先を見据えてとかいう立場じゃないんです」と返す。 というのも、「次の1試合に勝っていかないと。昇格もまだ決まってないし、何も成し遂げてない」から。チームやサポーターが望むJ1昇格を確実に成し遂げることを、そのために目の前の1勝をしっかりと取りにいくことを、矢島は何よりも強く見据えているのだ。
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