自宅で覚醒剤所持した罪 元建設会社社長に執行猶予付き有罪判決 秋田地裁
自宅で覚醒剤を所持した罪に問われていた建設会社の元社長に、執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。 起訴状などによりますと秋田市泉にある加藤建設の元社長加藤俊介被告(70)は、8月、秋田市内の自宅で覚醒剤およそ0.3gを所持したとして覚醒剤取締法違反の罪に問われていました。 これまでの裁判で加藤被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、動機については、「社長という立場で色々なストレスがあり魔が差した」などと話していました。 14日の判決公判で秋田地裁の岡田龍太郎裁判官は、「保管していた分量が少ないとは言えず刑事責任を軽視することはできない」と指摘しました。一方で「専門的な治療を受けるなどして再犯防止を図っているほか、同様の前科があるもののおよそ35年前の事件でその後安定した社会生活を送っていたことは有利に評価できる」などとして、懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。 検察は「仕事のストレスがあったという犯行動機に酌むべき事情はない」などとして懲役1年6カ月を求刑していました。
秋田朝日放送