高齢者が対象 夜の交通安全講習(福島)
福島放送
県内のSDGsに関する話題をお伝えします。 17の目標のうち、3番の「すべての人に健康と福祉を」に関連して、高齢者の交通事故を減らそうと、福島市である取り組みが行われました。 【樋口陽一記者】 「福島市の自動車教習所です。暗い夜なんですが、行われているのは夜の自動車講習です。」 高齢者を対象に開かれたのは、夜間の交通安全講習。 2024年、県内では交通事故で46人が亡くなっていて、そのうち半数以上が65歳以上の高齢者です。 講習会は、高齢者が交通事故に遭うのを防ごうと、福島市が3年前から開いていて、この日は市内の老人会などから20人が参加しました。 参加した人たちは、車が右折する際に死角ができること、夜間は特に歩行者が見えにくくなることなどを体験。 また、40m先に立っている歩行者の服の色の違いで、見え方がどのように異なるのかを確かめる実験が行われました。 横一列に並んだ5人のうち、肉眼で見ることができたのは白などの明るい色の服に限られました。 反射材実演参加した人たちは、遠くから存在を知らせることができる反射材の着用など、対応策を確認していました。 参加者は「実際に見てみると、本当に恐ろしいことだと思いますね。」「反射材の効果というのは、遠くから見て初めてわかりました。つけてはいるんですが、どのくらい効果あるのかわからなかったですね。」などと話していました。 講習会を開いた福島市の杉浦佳乃さんは「事故が起こりやすい時間帯にもなっているので、しっかり運転をする際は早めのライト点灯していただく。そして歩く際などは反射材などを着用して、事故を起こさないように、安全への意識を高めていただきたいなと思っています。」と述べました。 福島市は今後もこの取り組みを続けたいとしています。