香川大学などが新型コロナの新たなワクチンを開発 従来ワクチンで抗体を十分作れない悪性リンパ腫患者など対象
KSB瀬戸内海放送
香川大学などの研究チームが「悪性リンパ腫」の患者向けの新型コロナワクチンを開発し、治験を始めると1日、発表しました。 【写真】香川大学病院/門脇則光 病院長
(香川大学病院/門脇則光 病院長) 「免疫がある人に対する新型コロナウイルス感染症の脅威はかなり抑えられていますが、免疫不全者における、この感染症はまださまざまな問題があります」 香川大学と理化学研究所が開発した新たなワクチンは、従来の「メッセンジャーRNAワクチン」では抗体を十分に作れない「B細胞悪性腫瘍」の患者などを対象としています。 これらの患者が新型コロナに感染した場合、ウイルスを排除できず、持病の治療が中断して重症化することなどが報告されているほか、体内で新たな変異株が生じる可能性もあるということです。 (香川大学病院/門脇則光 病院長) 「効きが従来のメッセンジャーRNAワクチンより鈍いですが、これが実用化されると有効性が出てくるんじゃないかと期待しています」 新たなワクチンの治験は10人の患者を対象に11月中に始まる見通しです。
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