警察のデータベースを検索し、断片的な記録映像から殺人事件の真相を明らかにしていくアドベンチャー『Her Story』が240円で購入できるセール中。強烈にリアルな推理体験を味わえる
ゲームクリエイターのサム・バーロウ氏により2015年にリリースされた推理アドベンチャーゲーム『Her Story』がSteamストアページ上でセール中だ。 『Her Story』画像・動画ギャラリー 定価1200円のところ、80%オフの240円で購入することが可能だ。セール期間は12月12日(火)までとなっている。 本作は86点のメタスコアを取得しているほか、「The Game Awards」ベストナラティブ賞をはじめとし、さまざまなアワードを受賞している。斬新なストーリーテリングやゲームスタイルが、数多くのユーザーから絶賛を受けた名作だ。 プレイヤーはとある殺人事件を調査することになる。一般的なミステリー作品とは異なり、直接現場に出向いたり、キャラクターと会話を交わしたりといった要素はない。ゲームはすべて旧式のWindowsを思わせるデスクトップ画面上で進行し、そこから警察のデータベースにアクセス、断片的に記録されている映像を閲覧していくこととなる。 記録映像には、殺人事件の容疑者とされる女性が取り調べを受けている様子が録画されている。それらは数秒ほどの非常に短いものとなっており、単体では情報量は非常に少ない。プレイヤーはいくつもの映像を見ていくことにより、事件の全貌を能動的に推理していく必要がある。 データベースの検索窓にはテキストでキーワードを自由に入力することができる。入力したワードに応じて、それらの内容を含む映像が表示される。「殺人」や「動機」といった直接的に事件に関係のありそうなワードを入力したり、映像中での会話に登場したフレーズや人名といった重要そうな単語で検索を行うことで、新たな映像を探し出すことができる。それを繰り返すことにより得た情報から、ひとつの事件の全貌を明らかにするのが本作の大きな目的だ。 会話の内容だけでなく、話し手の表情や仕草、目線などにも注目するといいだろう。 ゲーム内でできることは、上記の映像の閲覧とキーワードの検索のみとなっている。事件の真相に辿り着くために、重要な情報は別途メモを取るなどして記録するのがおすすめだ。 あえて便利な機能やわかりやすいヒント、便利なUIなどを廃したゲームデザインは非常に没入感のあるものとなっている。実写映像を用いたビジュアルと相まって、あたかも自分が事件の関係者となり、実際に推理を行っているような感覚を味わえる。 なお、字幕やテキストは日本語に対応しているほか、キーワードの検索もそのまま日本語で行うことが可能だ。 能動的なゲームスタイルにより、自力で事件の真相を解き明かしたときの感動は本作ならではの唯一無二のものとなっている。 未プレイのユーザーは破格の価格で入手できるこの機会にプレイしてみるといいだろう。一生に一度の没入体験により、「彼女の物語」の真実をその手でつかみ取ろう。
電ファミニコゲーマー:波木銅
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