富山で39・2度、24年夏の県内最高更新 熱中症で11人搬送
23日の県内は高気圧に覆われて厳しい暑さとなり、富山地方気象台によると最高気温は富山39・2度、高岡(伏木)37・7度など、全10観測地点のうち7地点で今年最高を記録した。富山は兵庫県豊岡の39・7度に次いで全国で2番目に暑かった。観測地点の富山としては、1939年の統計開始以来3番目に暑い日となった。県内ではこの日、熱中症とみられる症状で20~80代の男女11人が搬送された。 23日に今年の最高気温を観測した7地点は、富山と高岡のほか、八尾(37・3度)、砺波(36・4度)、朝日(36・0度)、氷見(35・7度)、上市(35・2度)。県内は22日に続き35度を超える猛暑日で、環境省と気象庁が「熱中症警戒アラート」を出していた。 無料のウォータースライダーで遊べる射水市二口(大門)のグリーンパークだいもんでは23日、子どもたちが次々と滑って歓声を上げていた。新湊小5年、梶本結生(ゆうき)さんは「水が冷たくて気持ちいい」と話した。
各消防によると、熱中症とみられる症状で病院に運ばれた11人の内訳は、富山市で7人、南砺市で2人、黒部市と氷見市で各1人。富山市で搬送された81歳と77歳の男性、黒部市で搬送された70代男性の3人が中等症、7人は軽症とみられる。氷見市ではショッピングセンター駐車場で72歳の男性が倒れているのが見つかり、症状の程度は不明。 富山地方気象台によると、県内の観測史上最高の気温は高岡で1994年8月14日に記録した39・7度。 24日の県内は、気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや雨となる見込みだが、予想最高気温は富山36度、高岡35度。環境省と気象庁は「熱中症警戒アラート」を出し、室内でのエアコン利用、小まめな水分補給などの対策を呼びかけている。