26年秋のDC 県内で開催、JRや地元と協力へ【山口】
県庁で決定通知書交付
JRグループ6社と地方自治体や観光連盟が協力する観光宣伝事業「デスティネーションキャンペーン(DC)」の2026年10~12月の開催地に山口県が選ばれた。18日に県庁で開催決定通知書交付式があり、村岡嗣政知事は「県内で絶景やアウトドア体験、グルメなど多くの魅力を存分に楽しみ、幸せを感じてもらいたい」と期待を込めた。 DCは、1978年に始まった国内最大級の観光誘客事業で、近年は四半期ごとに開催地を決定している。期間中、JR各駅や車内で観光資源をPRする他、JR関連会社による特別な旅行パックやツアーが提供される。 県では91年4~7月に「ドラマチック山口」のキャッチフレーズの下、初開催された。「維新の風が誘う。おもしろき国 山口」と銘打って展開した2017年9~12月以来、5度目の実施となる。 式では、JR西日本広島支社の広岡研二支社長が村岡知事に通知書を手渡した。村岡知事は「1月に米有力紙で『今年、行くべき旅行地52選』の3番手に山口市が入り、来年は大阪・関西万博がある。そして再来年のDC開催地に選ばれ、県の観光振興に続々と福が到来している。観光資源の拡充や新規コンテンツを考案し、国内外の旅行客を取り込めるようJRや地元と協力していきたい」と意欲を見せた。 広岡支社長は「歴史と文化に恵まれ、豊かな食事や絶景ポイントを持つ山口県をJR全体で全国に発信していきたい」と協力を誓った。 今後、推進体制を整え、キャッチフレーズなどを決定する。