「ミラートレード」運用し無登録でFX取引疑い 容疑の男ら逮捕 投資の助言行為摘発は初
国の登録を受けずに外国為替証拠金取引(FX)や助言を行ったとして、警視庁生活経済課は金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで、FX取引サイト「APPOS Reward」の実質運営者、岩井崇容疑者(47)=東京都江東区豊洲=、投資スクール運営会社代表取締役、浜本学泰容疑者(51)=中野区南台=ら計4人を逮捕した。投資の助言行為の摘発は全国初という。 【表でみる】メタの投資広告に登場する著名人ランキング 同課によると、岩井容疑者らは同サイトを運営し、平成31年3月~令和5年11月ごろ、顧客約1500人に計約16億円を振り込ませ、無登録でFX取引を行ったとみられる。 浜本容疑者はこのサイトで、自身と顧客の口座を結び付けて、浜本容疑者のFX取引と連動して顧客も自動で取引を行う売買システム「ミラートレード」を利用し、顧客に投資を助言。「素人がFX取引で利益を出すのは難しい。ミラートレードにより、専門家に任せてもらった方が確実に利益が出る」と持ちかけていた。5年11月ごろ、顧客から「取引や出金ができなくなった」などの相談が警視庁に寄せられ、発覚した。 岩井容疑者ら3人の逮捕容疑は同年、顧客5人から計約810万円を預かって客を相手に無登録でFX取引を実施。浜本容疑者はミラートレードを利用し、顧客3人に約2500回、無登録で投資の助言や代理業を行ったとしている。