桐光学園DF杉野太一

　6月23日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 関東2部の第7節が行われ、開始直後の先制点を守り切った桐光学園がヴァンフォーレ甲府U-18に1-0で勝利した。 【フォトギャラリー】桐光学園 vs ヴァンフォーレ甲府U-18 　「桐光学園は全員守備、全員攻撃のチーム。守備から（攻撃へと）入るチームなのでみんなで協力してやっている」と、試合後、キャプテンのDF2杉野太一はウノゼロでの勝利に胸を張った。 　キックオフ直後、GK1大村明裕のフィードからDF4青谷舜が折り返したボールをFW30倉持慶太がゴールに沈め1分足らずで先制。しかし、その後は追加点がなく反撃に出たヴァンフォーレ甲府U-18の攻撃を全員守備で90分間守り切った。 　昨年までの右SBを離れ今年はCBの一角として最後尾から守備を支える杉野。「今年はベストメンバーが組めない」と鈴木勝大監督が話すように様々なフォーメーションやメンバーが入れ替わる中、杉野はキャプテンマークを巻き常にピッチに立ってきた。 　「まだまだ自分のところでやられたりクロスの対応とか悪いところはありますが、チーム全員で（協力して）守っているのでゼロで抑えられていると思います。（誰もが）まだまだ1対1とか剥がされたりもありますが、ヘディングのところとか裏の対応とかは徐々に安定感は増している。誰が入れ替わってもクオリティは高いので心配はない」と仲間すべてを信頼している。 　そんな仲間たちと迎えるインターハイ本戦まではあと1ヶ月。昨年は自身のPK失敗であと一歩のところでスルリとその手から離れて行った日本一。 　「自分がこの年代では一番悔しい思いをしているし、それを肌で感じているので、その悔しさをパワーに変えてチーム全体に伝わっていくように自分のプレーで表現していきたい」とキャプテンの杉野太一は決意を示した。 (文・写真＝西山和広)