【精神科医が教える】毎日、充実している人だけが知っている1つのこと
【1分読み切り】「目的」と「手段」がまぜこぜになってしまうと物事は上手くいかない……そう理屈ではわかっているつもりでも、実践できていない人が多いんです。 誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります! ● HowとWhatの違い 今日は「人生はHow」というテーマでお話ししたいと思います。これは、どのように生きるかが大切だということです。 とくに若い人は「何をしたか」「何をするべきか」というワット(What)で人生を考えがちです。 これはある意味で致し方ないことですが、実際にはどのように生きるかというハウ(How)のほうがずっと重要なのです。 ● 人生で最も大切なこと この2つを混同すると、「なんでこんなことをしているんだろう」と自分自身に疑問を感じたりすることが生じます。 自分が楽しく充実して生きることが、最も重要な指標であるべきです。「何をしたか」「何をするべきか」というWhatは、あくまでもHowを向上させるための手段にすぎません。 人生とは、限られた時間をいかに大切に使うかということに尽きます。人はいつか必ず死にますし、死んでしまえばそれで終わりなのです。だからこそ、Whatにこだわりすぎるのは、Howを悪化させることにつながります。 ● Whatはあくまでサポートする道具 Whatが意味を持つのは、それによって自分がよりよく生きて楽しめている場合だけです。考え方としてはWhatの上にHowがあるのです。 もし「何もしていない」「何もできていない」と自分を責めてしまうのであれば、そのWhatという指標は、アナタのHowをよくしていないということになります。 自分の人生をいかによく生きるかが最大の目的であり、何をすべきかというWhatの要素は、それをサポートするためのツールに過ぎないのです。 ● Howの観点を忘れずに なにより、自分が上手に、楽しく、充足して、生きているかを考えてください。What、つまり何をしたかを第一に考えてしまうと、自分を追い込んだり辛くなったりして、日々の充実を損なう可能性があります。 そもそも、何をしたかということは、時とともに意味を失っていきます。いま、この瞬間をどのように生きるかが重要なのです。ぜひHowの観点を忘れずに日々を楽しんでほしいと思います。
精神科医 Tomy