逆風直撃自民負け越し 福島県連、出直し誓う 「結果重く受け止める」
「逆風はやはり厳しかった…」。自民党は県内小選挙区で1勝3敗と負け越した。福島市中町の党県連会館は27日夜、重苦しい空気に包まれた。2区の新人が比例東北で復活当選を果たしたが、県連幹部に笑顔はなかった。 矢吹貢一幹事長ら県連幹部が会館に集まり、開票の情報収集に当たった。立憲民主党候補の県内小選挙区での当選確実が早々と伝えられた一方、自民の勝利は接戦をくぐり抜けた4区のみとなった。矢吹幹事長は「今回の結果は重く受け止めなければならない」と力なく語った。 閣僚経験のある前職2人が公示直前に相次いで引退を表明し新人を擁立した。政治資金収支報告書の不記載問題を巡り3区に立候補予定だった前職が非公認となり出馬を断念。比例単独で立候補するはずだった前職が3区に無所属で立つなど公示直前まで混乱した。準備不足と有権者からの厳しい視線で各選挙区とも終始、苦戦した。 前回は5議席を得た。議席を減らし、県連関係者の一人は「県民からの信頼を取り戻すためには一から出直しが必要だ」と語気を強めた。