スマスイ跡の「新水族館」がついにお披露目、テーマパークのような「遊べる」館内に潜入
「スマスイ」の愛称で親しまれていた「神戸市立須磨海浜水族園」の閉園から1年後の2024年6月1日に、新水族館「神戸須磨シーワールド」がオープンする。メディア内覧会で、新水族館を体験した。 【写真】一番の目玉となる「レストラン」、何が見えるのか
◆ 3棟から成る館内、「リアル」がキーワード
同水族館は「オルカスタディアム」(シャチ)、「ドルフィンスタディアム」(イルカ)、「アクアライブ」(シャチとイルカ以外の生きもの)の3棟で構成され、522種/1万7000点の生きものを見ることができる。 「生き生きとした生命の輝きや生態を、ありのままに心と体で感じとり、生きものたちの知性や運動能力をパフォーマンスを通じてリアルに肌で感じとれる場所」を目指し、生きものとつながりが感じられる展示や体験が用意された。
◆「シャチのショー」では人間との絆に感動
まず、イルカとシャチ両方のパフォーマンスが楽しめることが大きな特徴だ。そのうち特に注目されるのが、西日本初となるシャチのパフォーマンスで、体が大きなシャチのジャンプは水しぶきも大量で迫力満点。トレーナーを口部分やお腹に乗せて泳ぐ姿は、人とシャチの深い絆が感じられて感動する。
◆ 「こんなレストラン、人生で初めて!」
また、スタディアムの1階はブッフェレストラン「ブルーオーシャン」になっており、水中を泳ぐシャチを見ながら兵庫県産の食材をつかった食事が楽しめる。広報担当者は「レストランからシャチの全身を見ていただくという、ほかの水族館ではなかなかできない体験をしていただけます」と自信を見せる。 一方、ドルフィンスタジアムの1階には、12メートルのアクリルガラス越しに、泳ぐイルカを直近に観察できるホールを配置した。さらにビーチのような浅瀬がつくられたプールでは、イルカとのふれあい体験や記念撮影ができるプログラムも用意されている(有料・要予約)。 イルカとシャチ以外の生きものは「アクアライブ」棟に展示。ペンギンやウミガメなどのほか、さまざまな自然環境を再現したバリエーション豊かな水槽が並ぶ。ここにスマスイ本館にいた魚類の92%がいるそうで、スマスイで人気だったホシエイやネコザメなどをそっとさわることができるタッチングプールも設けられた。 「神戸須磨シーワールド」は6月1日オープン。当日券の販売はあるが、入場制限の可能性もあるのでオープンからしばらくは事前予約がおすすめ。料金は大人2900円~、幼児・小人1700円~(期間によって変動)。詳細は公式サイトにて。 取材・文・写真/太田浩子