ICANのノーベル平和賞受賞を祝い、原爆ドーム前で横断幕を掲げる市民集会の参加者たち=2017年12月10日、広島市中区、上田幸一撮影

　ノルウェーのノーベル委員会が今年のノーベル平和賞を日本原水爆被害者団体協議会（日本被団協）に授与すると発表したことを受けて、2017年に同賞を受けた国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」（ICAN）は11日、X（旧ツイッター）で「まったくもってふさわしい」と祝意を示した。 【写真】なぜいま被団協なのか　ノーベル委員会トップ「彼らの声を聞くべき」 　ICANは投稿で、「広島と長崎の被爆者は、核兵器がもたらす壊滅的な影響に対する認識を高め、その完全な廃絶を推し進めるため、たゆまぬ努力を続けてきた」ともつづった。 ■岸田前首相、Xに「長年の努力への評価」 　被爆地・広島市の選出で「核兵器のない世界」の実現をライフワークにしてきた岸田文雄前首相は11日夜、2024年のノーベル平和賞に、日本原水爆被害者団体協議会が選ばれたことを受け、自身のX（旧ツイッター）で「『核兵器のない世界』の実現に向けて努力を積み重ねていくことは唯一の戦争被爆国である我が国の使命です。日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞受賞は、被爆者の思いや被爆の実相の継承、核兵器のない世界と恒久平和実現に向けた長年のご努力に対する評価であり、心からお慶（よろこ）び申し上げます」とコメントした。