熊谷真実さん(64歳)暗黒の40代を経て61歳で離婚…でも「実は昨年再々婚しました」|美ST
「好きじゃない」のひと言は人生一辛い言葉でした
「やったー50歳になった!」というタイミングで目の前に元夫が現れて、「結婚を前提におつき合いしてください」と言われ、52歳で再婚。 結婚生活は幸せでしたよ。何より感謝しているのは、元夫の故郷である浜松に移住したこと。土地と肌が合って、自然の中でのびのび過ごすことで、心も体も生き返ることができました。 ところが、61歳間近に、夫から突然「好きじゃない」って言われたんです。今思い返しても人生で一番辛かった言葉でした。私は、結婚してハッピーラッキーばかりだったし何の疑いもなかったから、今思い返しても人生で一番辛かった言葉でした。でも深掘りもできず、「わかった」としか言えなかったので、もう離婚するしか選択はないと感じました。状況を説明するため、義父母のところに2人で挨拶に行った帰り、なんとなく一緒に帰りたくないなと思って夫を車から降ろして発車しようとしたら突然エンスト。そうしたらダッシュボードに「後戻りできません」と表示が出たんです。今まで見たこともないような表示が。再びエンジンをかけると、普通に走り出したのですが、その表示が今の自分の状況を意味しているように感じて……。「このまま走るしかない。もう戻れないんだ」と思って涙が溢れました。今向かっている方向に追い風が吹いていると言われているような気持ちになりました。そして、その2カ月後に離婚。61歳でした。 一大決心をして昔の写真を整理していたときのこと。「ああ、このとき楽しかったなあ」「あんなときもあったなあ。ありがとうだなあ」と感謝の気持ちが湧き起こってきた自分に驚きました。出会いも別れも、良い時間を過ごせた10年だったと改めて思えたんですよね。彼に心から感謝できたとき、終わったんだなあと逆に思いました。 東京に戻ることもできましたが、鶯が鳴いている自然の中を朝散歩する生活は捨てられなくて、浜松に残ることにしました。東京でのお仕事は、1時間17分かけて新幹線で移動しています。