東海道線新型車両「もうすぐ出発進行!」 静岡地区に18年ぶり投入 快適さと安全性重視
JR東海静岡支社は17日、6月1日から静岡地区の東海道線(熱海-豊橋間)などで運行を開始する新たな通勤型電車「315系」を、静岡市葵区の静岡車両区で報道陣に公開した。同地区での新型車両投入は18年ぶりという。 新型車両は、移動空間としての快適さや安全性などを重視。現在運行中の211系より1人当たりの座席幅を1センチ広くし、窓には赤外線や紫外線を99%カットするガラスを使用する。車椅子対応トイレの設置や優先席付近の床の色分けなど、バリアフリー設備も充実させた。防犯カメラは1両につき5台ずつ設置。運転席のモニターや指令所などからリアルタイムで車内状況を確認できるという。 同支社によると、同地区で運行中の普通列車は211系や313系など。このうち1989年投入の211系が老朽化したため、本年度中に315系への置き換えを順次進めることにした。東海道線に続いて身延線や御殿場線も11~12月ごろから投入を始める。 同支社運用車両課の大道正彦担当課長は「より安心して、快適に利用してもらえるよう準備した。地域の方に長く愛される電車になってほしい」と話した。
静岡新聞社