住宅に手投げ弾、組員に懲役12年判決…岡山地裁
岡山県倉敷市で4月、指定暴力団「池田組」(岡山市)幹部が出入りしていた住宅に手投げ弾を投げ込んだなどとして、爆発物取締罰則違反などに問われた指定暴力団山口組傘下「山健組」組員の男(63)の判決が18日、地裁であり、村川主和裁判長は懲役12年(求刑・懲役16年)の実刑判決を言い渡した。 判決によると、男は4月18日夜、部下に盗ませた車のナンバープレートを軽乗用車に付けて倉敷市玉島上成の住宅を訪れ、駐車場に手投げ弾を投げ込んで爆発させて窓ガラスなどを割ったほか、隣接するアパートなどの一部を壊した。 村川裁判長は「抗争状態にある他の暴力団の組員を脅すために関係先に手投げ弾を投げ込むというのは、暴力団特有の反社会的な考え」と批判。「付近住民が相当な恐怖や不安を感じた。被害結果は総じて重大」と述べた。