「コストコボール」の実力どうなの!? ツアーボールと徹底比較 ~飛距離編~
アレ? これ「V1x」だっけ!? 相当意識していることが分かる打感
では、数字では分からないフィーリングの差はあるのだろうか? 「安価なボールは、これまでとにかく打感が悪いことが懸念されてきました。甲高い音と硬すぎる感触で、フィーリングがダメダメ…。でも、このコストコボールは打感が硬いという感覚は一切なく、打音も適度で響きすぎない。心地いい感触と音色が『プロV1x』に似ていて、相当タイトリストを研究して作られているように感じます」
タイトリストを相当研究している…? 「はい。ウレタンカバーのボール開発では、各社どこもシェアNo.1の『プロV1』シリーズを参考にしていることは予想できます。今回の結果で分かったことは、コストコボールも例外ではなく、弾道もフィーリングもかなり参考にした形跡を感じました。データでは確かにバラつきは見られますが、弾道イメージや打感はほぼ同じ。試合で使うにはテストが必要かもしれませんが、シニアツアーに参戦している私からみれば十分すぎる数値です」
今回の検証で分かったことは、1球1球の性能差にバラつきはあるものの、アマチュアゴルファーが大きく気にするほどのデメリットではないということ。最後に日下部プロは、「あとはよりスコアに直結するアイアンでの飛び方と、アプローチでのスピン性能が気になります」と付け加えた。
コストコvsプロV1x徹底検証、2回目「スピン編」につづく。 取材協力:東名カントリークラブ