怖い『通電火災』…過去の震災では出火原因の6割が「電気関連」 いま注目の対策は『感震ブレーカー』
来年度から県は、木造住宅耐震化プロジェクトの予算を3000万円増額し、5億6000万円に。さらに、感震ブレーカーの設置を促進するための費用を地震・津波対策等減災交付金に盛り込む予定です。 静岡市危機管理総室 小沢聖一郎主査:「来年度は、能登半島での災害もあったので、多くの人に感震ブレーカーの存在を知っていただくと共に、多くの方に設置していただいて、通電火災における延焼火災(のリスク)を減らしていただきたい」
「感震ブレーカー」を導入した人は
実際に、今年に入ってから感震ブレーカーの導入を決断した人がいます。静岡市に住む近藤和芳さん78歳。 近藤さんの家は築48年、2階建ての木造住宅。通電火災のリスクは以前から危惧していて、能登半島地震がきっかけとなり導入を決めました。 感震ブレーカーの価格は、分電盤がおおよそ5万円から8万円で、後付け装置は2万円ほど。そのうち市から3分の2の補助が受けられます(上限2万5000円)。近藤さんの場合は、工事費を含めて見積もりは 4万円弱だったといいます。