堀ちえみが舌がんから復帰したことに「しぶとい」「消えろ」の誹謗中傷 「親しい人も信じられなくなっていた」
昨年2月からの2カ月間が一番ひどかったです。気にしないようにしても、ライブのステージ上で一瞬その言葉がよぎってしまうんです。人前に立つのが怖くなり、メンタルが壊れそうでした。がんは完治しましたけど、SNS上の誹謗中傷で精神が限界まで追い込まれて。「生きていないほうがよかったのかな」と何度も思いました。 ――SNS上の誹謗中傷以外に嫌がらせはありましたか 決まりかけた仕事だったのに、「ごめんなさい」と断られたことが多々ありました。一番下の娘が小学生のころには、児童相談所の方が自宅に来たこともあります。「親が虐待していると通報がきました。お子さんを大事にしているのはこちらも把握していますが、通報が入ったので動かなきゃいけないんです」と説明を受けて。子どもたちが通う学校にも「子どもが虐待されている」と執拗に連絡が来ました。主人の職場やSNS上にも「主人が飲酒運転している」ってデマを流されて……。 ■「この人が書き込んだんじゃ……」 術後仕事に復帰した後、開催予定だった講演会に「がんではない人間を使うな」と嫌がらせの電話が来ました。講演会を依頼してくれたクライアントは「屈しません」って言ってくれましたが、営業妨害で1時間以上電話を切らないことがあったと聞きました。こういった嫌がらせをされると、オファーをいただいた方に迷惑がかかります。 ――身の危険を感じたことは? SNS上の書き込みがエスカレートして、「あなたが死なないなら私がどうにかします」と殺害予告を受けたときがありました。ライブの開催を発表して、「何が起きるか分かりませんよ」と書き込まれたので、警察に通報してライブ中に客席で警備していただいたこともあります。実際に危害を加えられたことはないのですが、歩いているときにすごい表情でにらまれていると感じたことがあって。でも、私が勝手にそう思ったのかもしれません。人間不信でしたね。親しい人も「この人が書き込んだんじゃ……」って信じられなくなっていました。愛犬を傷つけるような書き込みも何度もあったので、散歩で外出することも怖くなりました。