写真：HOMINIS

ラブライブ！の新シリーズとなる石川県金沢市発のスクールアイドル「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」(以下、蓮ノ空)が、初めてのライブツアー「ラブライブ！蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 1st Live Tour ～RUN！CAN！FUN！～」を開催した。今回は、11月18日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナで行われたライブの模様をレポートする。 【写真を見る】「Dream Believers」を歌唱する蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブのメンバー 蓮ノ空のメンバーは、「スリーズブーケ」の楡井希実(日野下花帆役)、花宮初奈(乙宗 梢役)、「DOLLCHESTRA」の野中ここな(村野さやか役)、佐々木琴子(夕霧綴理役)、「みらくらぱーく！」の菅叶和(大沢瑠璃乃役)、月音こな(藤島 慈役)の3ユニットからなる6人。オープニング映像の後にステージに登場したメンバーは、デビューミニアルバムのジャケット衣装を身にまとい、同アルバムの「Dream Believers」で会場を盛り上げると、1stアルバムの「Yup! Yup! Yup!」を可愛らしい振り付けと共に披露した。 この日、最初のMCでは、自己紹介コーナーでコール＆レスポンスが実現。客席とのコミュニケーションに笑顔で応えた後は、「これまでの軌跡を辿りながら全力の今をお届けしたいです」と話す楡井の言葉を皮切りに、スリーズブーケとDOLLCHESTRAが結成するまでを描いたミニアニメがスタート。映像が終わり、ライトアップされたスリーズブーケの楡井と花宮が、白とオレンジのユニット衣装で「水彩世界」「残陽」の2曲を歌い、息の合ったパフォーマンスで観客を沸かせた。 次にステージに上がったのは、青と黒のユニット衣装に身を包んだDOLLCHESTRAの野中と佐々木。先ほどの空気から一変してクールな楽曲「Sparkly Spot」で観客を引き付けると、続く「青春の輪郭」ではトロッコに乗って観客たちの間を移動し、声援に応えるように手を振りながら元気いっぱいに楽曲を歌い上げた。 拍手が場内を満たす中、再びライトアップされたスリーズブーケの2人が、今度はスリーズブーケ＆DOLLCHESTRA ユニットスプリットシングルのジャケット衣装である白を基調としたワンピース姿で登場。同シングルに収録されている「謳歌爛漫」「Holiday∞Holiday」を笑顔満開で歌い、明るい楽曲から溢れるハッピーで場内を包んだ。一方、ジャケット違いの黒を基調とした衣装を身に付けたDOLLCHESTRAの2人は圧倒的な存在感で「スケイプゴート」「Tragic Drops」をクールに歌いこなすと、楡井と花宮も加わり4人で「DEEPNESS」を熱唱。白と黒のコントラストが生み出すパワフルなパフォーマンスで観客を魅了した。幕間映像をはさんだ後は、衣装替えをした野中と佐々木が「ジブンダイアリー」「Mirage Voyage」を歌唱。楡井と花宮も「眩耀夜行」を歌った後「Kawaii no susume」でトロッコに乗り場内を1周すると、ファンに向けての2人で作る大きなハートマークに場内からは大きな歓声があがった。 ここで、みらくらぱーく！が結成するまでを描いたミニアニメが放送。映像の終了とともにみらくぱーくの菅と月音がサンタクロースのような赤いユニット衣装で登場すると、観客からひときわ大きな声援が送られた。その勢いに押されるかのようにパワフルな楽曲「ド！ド！ド！」を元気いっぱいに歌い上げた2人は、続けてハイテンポな楽曲「ハクチューアラモード」をキュートなダンスで披露して場内を沸かせた。 本編も終盤に差し掛かると、幕間映像を挟んで1stアルバムの夏服衣装に着替えた6人が「夏めきペイン」をラブリーな歌声と共に歌唱。はつらつな夏の雰囲気で場内のテンションを爆上げすると、スリーズブーケの2人がそのまま「素顔のピクセル」、続いてみらくらぱーく！の2人が「アイデンティティ」を歌い、トロッコに乗りながら「ココン東西」も披露すると、DOLLCHESTRAの2人が「Take It Over」をパフォーマンス。そして、6人揃って「明日の空の僕たちへ」を歌い、最初のMCからノンストップで本編を終えた。 アンコールでは、スクールアイドルクラブメンバーの夕霧綴理が17日に誕生日を迎えたこともあり、お祝いの幕間映像で「ハッピーバースデー」を合唱。お祝いムードのほっこりとした雰囲気の中、ライブＴシャツ姿で登場した6人が「On your mark」で盛り上げると、続けざまに10月度Fes×LIVEで披露された楽曲から、みらくらぱーく！が「ノンフィクションヒーローショー」、DOLLCHESTRAが「KNOT」、スリーズブーケが「千変万華」をそれぞれ歌い、さらに6人全体の楽曲「Trick ＆ Cute」で観客を魅了した。そして、ユニットごとにトロッコに乗りこむと「Legato」を歌いながらファンとの最後の交流を楽しむ姿も。大きな声援を浴びると、そのまま「永遠のEuphoria」を最後の楽曲としてファンに届けた。 怒涛の勢いでライブパートを終えた月音は「私も新しい曲をたくさん披露させて頂いて、振り返るようなライブで楽しかったです」と話し、菅は「蓮の空は楽曲にそれぞれの思いが込められていて、それは蓮の空のメンバーが今を生きているからこそ作られていくものなので、毎日を大切に過ごして行けたら良いなと思いました」とコメント。一方、佐々木は「夕霧綴理の誕生日を皆さんもお祝いしてくれて、私も温かい言葉をいただけて本当にうれしかったです。私はまだ綴理ちゃんのレベルに追いつけないけど頑張っている最中なので、見守っていて下さい」と思いを伝えると、野中は「皆さんともこのツアーですごく絆が深まったと思っています。帰るまでがライブ、気を付けて帰ってください」とファンを気遣った。また、花宮は「今回初めて『明日の空の僕たちへ』で曲ふりをやらせていただいて、皆さんにこの曲を届けたいという気持ちで歌わせていただきました」とアピール。最後に楡井は「曲が増えたのは間違いなく皆さんと歩んできたから。本当にありがとうございました。まだまだ走り続けていきます」と観客に向けてメッセージを送り、ライブを締めくくった。 取材・文＝永田正雄