兵庫県の斎藤元彦知事

兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を文書で告発された問題を巡り、県議会の全ての会派が19日午後、知事に対する不信任決議案を提出し、全会一致で可決されました。 不信任案が可決されたことで、斎藤知事は10日以内に失職か、県議会を解散するかを選択することになります。また議会を解散した場合、改選後の県議会で再び不信任案が可決されれば、斎藤知事は失職することになります。

斎藤知事への不信任決議が可決

西播磨県民局長だった男性は2024年3月に斎藤知事のパワハラや企業からの贈答品受領など7つの疑惑を記した文書を作成し配布。 男性は4月に県の公益通報窓口にも通報しましたが、県は公益通報者保護法の対象にならないと判断して内部調査を進め、文書は誹謗中傷に当たると認定。5月、男性を停職3カ月の懲戒処分にしました。 しかし、県の調査に対し客観性を疑問視する声が上がり、県議会は6月、地方自治法に基づいて、 強い調査権限を持つ、調査特別委員会（百条委員会）を設置。 男性は7月に百条委員会で証言する予定でしたが、 7月7日に死亡しています。

斎藤知事はこれまで一貫して男性の処分の手続きについて、適切に行ってきたと説明しています。