スイスのインフレ率、予想に反し低下-サプライズ利下げを正当化
(ブルームバーグ): スイスの3月のインフレ率は予想に反して低下し、スイス国立銀行(中央銀行)による先月のサプライズ利下げを正当化する結果となった。
連邦統計局の4日の発表によると、3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1%上昇と、2年半ぶりの低水準だった。エコノミストは1.3%上昇への加速を予想していた。
統計局によれば、インフレ鈍化は主に休暇中の宿泊、自動車、自家用交通手段によるものだという。変動の大きいエネルギーや食品を除いたいわゆるコア指数も低下した。
スイス・フランは統計発表後に対ドルで日中安値を付け、対ユーロでは昨年6月以来の安値となった。
スイス中銀は先月、G10諸国の中で今回のインフレ高進以降初の利下げに踏み切り市場を驚かせた。
スイス中銀が予想外の利下げ、ECBとFRBに先んじる
原題:Swiss Inflation Unexpectedly Slows, Vindicating SNB Rate Cut (1)(抜粋)
--取材協力:Kristian Siedenburg、Joel Rinneby、Nour Al Ali.
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Bastian Benrath