高齢ドライバー以外も気を付けたい踏み間違い事故 安全運転サポート車の体験会(福島)
福島放送
11月15日に福島市で開かれた、安全運転サポート車=サポカーの体験会。 サポカーは、アクセルを急に踏み込むことによる「急発進」を防ぐ機能や、目の前の車や壁を検知する自動ブレーキ機能を備えています。 こうした機能は後付けで導入することもでき、費用を補助してくれる自治体もあります。 福島北警察署の佐藤 潤一交通課長は、「サポカーなどの周知を図って、万が一の時に大きな事故にならないような社会になればいいのかなと思っております」と、話していました。 参加した約30人のほとんどは地元の高齢者でしたが、中には20代の若いドライバーもいて、「本当にたまにですけど(ミスが)あるんですよ。パーキングに入れたままなのに、間違えてブレーキじゃなくてアクセル踏んだり」「(サポカーは)広がれば安全になると思う」と、話していました。 福島県内でも後を絶たないペダルの踏み間違いによる痛ましい事故。 運転操作のミスは高齢ドライバーに限ったものではありません。 福島市では11月9日、飲食店の駐車場で20代の男性が運転する車が暴走し、他の車や店舗の壁に衝突する事故も起きました。 福島県警察本部のまとめでは、県内で2023年までの5年間に起きた踏み間違いによる事故は179件。 年代別でみると70代以上が3分の1を超えている一方で、運転経験が浅い20代以下も4分の1近くに上り、30代から60代も一定の割合を占めていることが分かります。 福島北警察署の佐藤 潤一交通課長は、「踏み間違いなどの操作ミスは誰にでもあること」「運転する上では、過信はしてはいけないかなと思いますので、慎重な運転を心掛けていただければと思います」と話し、注意を呼び掛けていました。 警察はペダルの踏み間違いは焦っている時などに発生しやすいとして、気持ちに余裕を持った運転とともに、積極的なサポカーの活用を呼び掛けています。