大洲と近永で過去最も遅い真夏日に これから出荷ピーク「シクラメン」の生育に影響
南海放送
きょうは大洲と鬼北町の近永で最高気温が30℃以上となり、過去最も遅い真夏日を記録しました。秋の深まりが待ち遠しいのは私たち人間だけでなく、このお花たちもなんです。 水口気象予報士: 「きょうは半袖を着ていても暑いくらいになっていますが、こちらのハウスではこれから冬にかけて出荷がピークになる花が満開となっています」 ハウスの中に咲き誇っていたのはピンクや白、赤などのシクラメンです。 松前町の竹中園芸では、およそ50年前からシクラメンを栽培していて、現在は寄せ植え用のガーデンシクラメンの出荷作業が行われていました。 水口気象予報士: 「シクラメンって冬の寒い時期の花というイメージがあったんですけど」 竹中園芸 中矢由香里さん: 「私もここに仕事に来るまではそういうイメージがあったんですけど、真夏の暑い時期から品種によって咲いてます」 冬の花として知られるシクラメンですが花の咲きはじめは9月頃。出荷がピークを迎える11月中旬に向けて花全体を成長させていくということですが… 中矢さん: 「今年は猛暑ですごく暑かったので、つぼみが暑さで休んでしまって休眠したみたいな感じになってたんですけどね。それがちょっと一つ、シクラメンにとってはこの猛暑が負担だったんだと思うんですよ」 暑さの影響で例年より1か月ほど開花が遅れているとのこと。贈答用として人気が高い鉢植えのシクラメンも、例年に比べると花の数が少ないと言います。 中矢さん: 「花が上がらないことには出荷にならないので、早く涼しくなってシクラメンの好きな環境になってくれたらいいと思ってるんですけど」 例年なら昼間の暑さも落ち着く時期ですが今年は、日よけシートを付けたり換気をしたりするなど、ハウス内の温度管理が欠かせない状況です。 中矢さん: 「これからが一番うれしい時期になります。お花一つ一つ花のあがりが違うので、一つ一つお化粧する感じで。みんなの手が入っての出荷になりますから、その出荷の時が一番(嬉しい) 」