伊江港「海人食堂」が11年半の営業に幕 「ちむどん丼」で話題に 沖縄
ランチタイムに村民や観光客に長年親しまれてきた、伊江港ターミナル2階にある伊江漁業協同組合(八前隆一組合長)が営む「海人食堂」が10日、約11年半の営業に幕を下ろした。八前組合長によると、原材料のコスト高もあり、新たな事業展開を見据えて閉店を決めた。営業最終日には多くの村民や観光客が訪れ「長い間お疲れさま」「おいしかったよ」と店員らをねぎらった。 ツタヤ読谷店が4月末に閉店へ 5月以降、沖縄本島内は那覇の3店舗のみに
海人食堂は2012年8月に開店した。新鮮な海の幸を提供し、海鮮丼や魚汁定食などのほか、アイザメのから揚げや旬に応じてモズクの天ぷらなどがメニューに並んだ。 2年前にはNHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」にちなみ「ちむどん丼定食」が新メニューとして登場して話題となった。魚の90%は島の海人(うみんちゅ)から仕入れ、消費税の改定で一度は値上げし、物価高騰の影響もあったが価格を維持して営業を続けてきた。 店長の平安山良さんは「これまで長く続けられてきたのも、スタッフの協力や多くのお客さまにご利用いただいたから。感謝している」と語った。
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