米大統領選、バイデン氏が撤退を決めたら何が起きるのか?
党大会後に撤退した候補はいるのか?
CRSによると、現代では1972年の副大統領候補だったイーグルトン上院議員が党大会後、心の病で治療を受けていることが明らかになり、撤退を余儀なくされた。 民主党全国委員会は実際に会合を開き、マクガバン大統領候補が選んだ2番手の候補、サージェント・シュライバー氏を副大統領候補に承認する必要に迫られた。
次期大統領が当選後に職務遂行不可能になったら?
仮に次期大統領が死亡した場合、ここでもタイミングが重要になる。 憲法上、厳密には大統領選出の票を投じるのは州議会に集まった選挙人となる。一部の州では、選挙人に州の選挙の勝者への投票を義務付けているものの、選挙人に裁量を認めている州もある。 CRSのメモはこの問題に関する複数の議会公聴会をもとに、次期副大統領が次期大統領の役割を引き受けるのが明らかに理にかなっていると示唆するが、法律そのものの内容は曖昧(あいまい)だ。 憲法修正第20条では、次期大統領が死亡した場合、次期副大統領が大統領になるとされている。 ここでいくつか疑問が生じる。例えば、次期大統領が誕生する時期は正確にはいつなのか。選挙人が12月に集まった後なのか、それとも1月6日に招集された議会が選挙人の票を集計した後なのだろうか。 ◇ 本稿はCNNのザカリー・B・ウルフ記者とイーサン・コーエン記者による分析記事です。