“無名”の存在からヒーローに スクランブル出場の元バルサGKは絶対的守護神ドンナルンマの牙城を崩せるか?
数的不利もクリーンシートの勝利に貢献
リーグ・アン第14節、パリ・サンジェルマンはアウェイで昇格組のル・アーヴルと対戦。10分、GKジャンルイジ・ドンナルンマにレッドカードが提示され早い時間帯で数的不利の状況に陥る。しかしFWキリアン・ムバッペとMFビティーニャの得点で2-0の勝利を収めた。 この試合で注目を集めたのが、ドンナルンマの退場でスクランブル出場となったスペイン人GKアルナウ・テナスだ。今夏バルセロナからパリ・サンジェルマンに加入した22歳。アンダーカテゴリーのスペイン代表経験はあるものの、バルセロナではトップチームでの出場はなく、“無名”の選手だった。しかし、ドンナルンマの退場という突然訪れたチャンスで安定したキックとセービングを見せ、クリーンシートでの勝利に貢献した。 パリ・サンジェルマンで初出場を果たしたテナスは「完璧な一日」と振り返ったが、早くも次の出場機会を見据えている。フランスメディア『le 10 sport』が伝えている。 「すぐにでもまたやりたい。(次のナント戦で)監督が僕を信頼してくれるなら、準備はできている。プレイするために努力をしているんだ」 ドンナルンマは前節モナコ戦での致命的なミスに続き、今節では不用意な退場と不安定さも指摘されている。長くパリ・サンジェルマンで正守護神の地位を確立しているドンナルンマからのポジション奪取は容易ではないものの、若きスペイン人GKは虎視眈々とその地位を狙っている。
構成/ザ・ワールド編集部