上司や同僚と価値観が合わない…。自分らしい働き方を考えるための2冊!
文筆家として恋愛やジェンダーに関する書籍・コラムを多数執筆している、恋バナ収集ユニット『桃山商事』代表の清田隆之さんによる連載「BOOKセラピー」。毎回、yoi読者の悩みに合わせた“セラピー本”を紹介していただきます。 【画像】疲れすぎて虚無った夜に。桃山商事 清田の「BOOKセラピー」 忙しい日々の中、私たちには頭を真っ白にして“虚無”る時間も必要。でも、一度、虚無った後には、ちょっと読書を楽しんでみませんか? 今抱えている、モヤモヤやイライラも、ちょっと軽くなるかもしれません!
上司や同僚と価値観が合わない…。自分らしく働くには?
今月の“虚無っちゃった”読者のお悩み… 会社の人たちと、仕事に対する価値観が合いません。上司が夜遅くても構わずLINEで連絡してきたり、先輩がやることもないのに会社に残って喋っていたりして、退社しづらい雰囲気で…。帰り道や寝る前に、虚無って意味もなくSNSを見続けてしまいます。自分らしく働くためには、どうすればいいでしょうか? エディター種谷:今回のお悩みは、「会社の人たちと価値観が合わず、自分らしく働けない」というもの。この相談者さんのようにモヤモヤしている方は、とても多いのではないかと思います。 清田さん:なるほど…最近自分は深夜、ドライブレコーダーで録画された煽り運転のショート動画を延々と見ては虚無っておりました。今回のお悩みの場合、大前提としては会社に問題がありますよね。基本的には、業務時間外に仕事の連絡をしたり残って喋ったりするのは、ルール違反。会社や上司には、率先して「規定の時間内に仕事を終わらせて帰りましょう」という雰囲気づくりをする義務があるのに、それができていないわけですから。なので、本来は相談者さんが“価値観”や“自分らしい働き方”といった問題に引きつけて悩む必要はないはずなんです。理想としては、会社の専門部署や相談窓口のようなところに話をしてみて、改善されればベストですよね。 ライター藤本:確かに、考えてみれば価値観うんぬんではなく、シンプルにルールの問題ですよね。ただ、現実的には会社側に声を上げるのが難しいこともあるのかも…。 清田さん:そうなんですよね。立場的に異を唱えづらいとか、声を上げても結局何も変わらなそうとか、最悪自分の立場が不利になるかもとか…。いろいろな不安があって、現状に対応していかざるを得ないからこそ、こういうお悩みが出てきているのではないかという。 エディター種谷:具体的に、何かできそうなことはありますでしょうか。 清田さん:うーん…。ひとつの案として、親しい同僚や優しい先輩といった、信頼できる人に話をして、少しずつ仲間を増やしていくのはどうでしょうか。あるいは、問題の相手に小さな仕返しをしていくとか。例えば、夜遅くに来たLINEに対し、「体調が悪くて寝込んでいたので、連絡が遅くなってすみません…」などと、罪悪感を抱かせるような返信をしてみたり(笑)。「業務時間外に連絡をするというのは、こういうことだぞ」というのをあの手この手で伝えて、悪い習慣を改めてもらえるようにもっていく。 ライター藤本:それができれば、ちょっと気持ちが軽くなりそうですね。 清田さん:この相談者さんは何も間違ったことをしていないのに、理不尽な環境や風潮に自分を合わせようとして無理が生じているわけですよね。まずは、そのストレスを適度に軽減しつつ、改善のための土壌づくりをしていくことが第一歩になるかもしれません。