ぎょうざとカレーがセット? これが北海道のソウルフード
【北海道・札幌】札幌のソウルフードといえば、ラーメンやスープカレーをイメージする人がほとんどだと思います。あとはジンギスカンでしょうか。しかしながら、札幌のソウルフードとして、ぎょうざを挙げる札幌市民は多いはずです。しかも「みよしの」限定で、カレーももれなくセットとなります。 「ぎょうざとカレー?」と思うのは、札幌初心者。ぎょうざとカレーの組み合わせは、「みよしの」チェーンのお家芸なのです。
半世紀にわたり親しまれる「みよしの」
この「みよしの」チェーン、札幌を中心に全道26店舗に展開、2017年には創業50年を迎える老舗チェーン店なのです。もともとは、札幌の狸小路の甘味処だったのですが、1967年に当時としては珍しいぎょうざ専門店「みよしの3条店」がスタート、その10年後に、「子どもから大人まで嫌いな人がいない食べ物」ということでカレーの提供もスタート、ぎょうざ&カレーの組み合わせがここに完成しました。
すでに半世紀近くに渡って、札幌だけではなく北海道のソウルフードとして親しまれているぎょうざ&カレーですが、実は「ピリ辛 海老チリ玉子」など2メニューが6月末まで限定で提供されています。 「みよしの」チェーンを運営する株式会社テンフードサービス(本社・札幌市東区)の営業企画マネジャー・瀧原泉さんによると、「数年前から麻婆豆腐を期間限定で出していたのですが、このメニューが好評で、昨年から期間限定メニューの強化をスタートしました。実は海老チリ玉子は去年の同時期にも出したのですが、今年は去年の3倍以上の売り上げで推移しています」といいます。 実は札幌にはここ数年、本州から大手チェーン店が進出、隠れたぎょうさ激戦区になりつつあります。「そのことについてはいろいろな方に聞かれるんですが(笑)、ぎょうざという括りではそうなのかもしれませんが、私たちのコンセプトは『安くて早くて毎日でも食べられる』なので、どちらかというとぎょうざのファストフードというイメージで店舗運営を行っています。影響がないわけではないですが、違うフィールドなのかなと思っています」と瀧原さん。
確かに、「みよしの」はぎょうざ&カレーという軸を崩すことなく、限定メニューを取り入れることで、変化を見せています。ぎょうざ&カレーの世界に、ドライブスルー(!)を持ち込んだのも、「みよしの」です。「今後も期間限定・季節限定メニューは提供していきます。ありがたいことに、お客さんからも期待されているので」と瀧原さんは、今後の展望を話します。 ちなみに、現在提供中の期間限定2メニューは6月末まで。看板メニューの「みよしのセット」(ぎょうざとカレーのセット)は税込470円、ワンコインで「毎日」食べられます。 (ライター・北海道観光マスター/橋場了吾)