野球に打ち込める環境に感謝 会津北嶺高、輪島高招き試合 はつらつプレー
福島県の会津北嶺高の野球部は5日、能登半島地震で被害を受けた輪島高(石川県輪島市)野球部員を招き、会津若松市のあいづ球場で交流試合を行った。選手は野球に打ち込める環境に感謝しながら懸命にプレーし、交流を深めた。 輪島高は野球部の練習グラウンドに地割れや隆起が残り、被災から半年以上経過した今も使えていない。校庭での練習はキャッチボールやティー打撃などに限られている。会津北嶺高は5月に石川県に遠征し、輪島市内で復旧ボランティアに励んだ。輪島高の球児の練習環境が限られている状況を知り、交流試合を申し出た。 輪島高からは1、2年生の選手14人とマネジャー5人、指導者2人が本県を訪れた。1試合目は輪島高と会津北嶺高が対戦。2試合目は輪島高と、交流試合開催に同窓会が協力金を寄せた郡山北工高が戦った。選手は全力で白球を追い、真剣勝負を繰り広げた。 輪島高の二木悠太郎さん(2年)は「思い切りプレーできる場所を用意してもらいありがたい」と感謝した。会津北嶺高の渡部智人さん(1年)は「野球ができることが当たり前ではないと気付けた」と話した。
6日は市内の河東球場で合同練習を行う。