6月24日は「UFOの日」 目撃談多い福島市飯野町でまつり 研究所「2件の有力情報」
6月24日は「UFO(未確認飛行物体)の日」。これに合わせ、目撃情報が多い福島市飯野町にある「国際未確認飛行物体研究所(通称・UFO研究所)」は23日、設立3年を記念して「UFOの日千貫森(ぜんがんもり)まつり」を行った。研究所は市ともタイアップしており、〝UFOの里〟と呼ばれる地元の山「千貫森」(標高462メートル)のおひざ元で関連イベントも開催。過去1年間に、2件の有力な目撃情報が寄せられたことも明らかにした。 【写真】「UFOの可能性が極めて高い」と判定された写真。仙台市周辺で撮影されたという 「UFOの日」は1947年、米実業家ケネス・アーノルド氏が9個の空飛ぶ円盤を発見し、これを米空軍がUFOと名付けたことから、記念日として制定されている。 ■UFO交番、宇宙人石像が林立 一方、同町はかねて有力情報が集まるスポットとして注目を集めており、約30年前の旧飯野町時代からUFOを活用した地域おこしに取り組んでいる。町内には宇宙人の石像や、UFO型の街灯、UFO交番などが点在する。今年度からは取り組みを充実させるため、官民による推進委員会も立ち上げ、さらに機運を盛り上げているという。 千貫森の中腹には、旧飯野町が建設した「UFOふれあい館」があり、ここにUFO研究所が入居している。研究所長は、ミステリー雑誌「月刊ムー」の三上丈晴編集長が務めている。同日は、研究所からUFO目撃情報調査の分析結果も報告された。 ■「極めて可能性高い」情報も それによると、寄せられた目撃情報は309件(対象期間は昨年6月12日~今年5月31日)で、写真が124件、動画が79件、情報106件。画像解析ソフトなどを活用して合成写真や自然現象の可能性があるものなどを排除して精査した結果、「極めてUFOの可能性が高い」と判定した情報が2件あったという。 今月23日のまつりでは、千貫森に登って宇宙人の石像を探し、山頂でUFOを呼ぶイベントを計画したが、あいにくの雨で中止になった。事務局の阿曽隆一さんは「悪天候に阻まれました」と声を落とす。しかし、UFOふれあい館では宇宙人にまつわる館内スタンプラリーや、ニンニク臭を通常の14分の1に抑えた地元の名産「UFOエレファントガーリック」を使った「UFO餃子」の販売などを行い、来場した約420人が未知の世界に思いをはせたという。 阿曽さんは、「今年11月にも宇宙人の仮装パレードを企画しており、昨年の来場者は3000人だった。UFOと宇宙人好きの人に福島市で楽しんでほしい」と話している。