よりよい古里へ…夢膨らむ 福島県二本松市の児童有志が自主活動 顕彰碑に花、公園清掃 まちづくりアンケートも
福島県二本松市の小学生が二本松少年隊や藩士の碑に花を手向け、霞ケ城公園を清掃するなどの自主活動を始めた。市民へのアンケートやインタビューも実施して、よりよいふるさとをつくるためのアイデアを練っている。 活動に取り組んでいるのは二本松北小4年の菅野滉斗(ひろと)さん、佐藤祐太朗さんらの有志。放課後児童クラブの仲間でふるさとのためにできることを話し合い、活動を始めた。 初回の5日は菅野さん、佐藤さんが参加。霞ケ城公園の二本松少年隊顕彰碑、少年隊士成田才次郎や藩士の供養碑、正慶寺にある少年隊の隊長木村銃太郎の墓に菊の花と二本松藩の「直違紋」の手作りの旗を供え、郷土の歴史や先人の姿に思いをはせた。公園内や駐車場周辺で、たばこの吸い殻や菓子袋などを拾い、美化に努めた。放課後児童クラブで学習指導に協力している大学院生が同行した。 児童は「二本松の好きなところ」「二本松がどうなるといいか」などを問うアンケート用紙を作成。活動中に出会った市民に聞いたり、商店街を巡ったりして回答を得た。2人は「二本松はいい人が多く、お菓子屋さんもたくさんあって楽しい。たくさんの人が集まれる大きな施設が増えればうれしい」と目を輝かせた。
アンケートの回答などを基に、児童らで二本松の将来について話し合う。「霞ケ城公園で撮影した写真を活用し、魅力を伝えるゲームやグッズなども考案したい」と夢を膨らませている。