「節約になるから」と言って、ハンカチで鼻をかむ夫。これって大した節約になりませんよね? 汚いし今すぐ止めたいのですが……。
鼻をかむときに、ティッシュではなくハンカチを使う人もいるのではないでしょうか。ハンカチで鼻をかむようにすれば毎日多くのティッシュを消費する必要がなくなるため、もしかすると大きな節約につながるかもしれません。 そこで本記事では、ハンカチで鼻をかむコストと、ティッシュで鼻をかむコストを詳しく比較していきます。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
ティッシュで鼻をかんでも年間に1344円程度のコストしかかからない
1日に何枚ティッシュを消費するかによってコストは変わるため、ここでは1日に10回鼻をかむと仮定して考えていきましょう。計算に用いるのは総務省統計局の「2022年度小売物価統計調査」です。 この調査結果によると、パルプ100%またはパルプ・再生紙混合のティッシュ1000組単位における全国の年間価格の平均は税込み368円です。10回鼻をかむのに1日10組(2枚1組)使うと考えると、1年間で365×10=3650組必要となります。1000組単位で368円のため、3650÷1000×368=1343.2円、年間のコストは約1344円となります。 1年間に1344円が高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれですが、一般的には安いと考えてよいのではないでしょうか。微々たるものとはいえ、ハンカチを使う場合でも洗濯にかかるコストがありますから、ティッシュのコストはあまり考慮しなくても問題なさそうです。 また、1日に20回、かつ一度に2組を消費するケース(1日に40組使う想定)を考えても、年間のコストは上記の計算結果の4倍にあたる5400円程度です。このように大量に消費しても年間のコストは1万円を超えないため、いかにティッシュがコスパに優れているかがわかります。
ハンカチで鼻をかむのをやめてもらいたいときはどうする?
ハンカチで鼻をかむのが不快に感じる人もいるかもしれません。何より、衛生的にも良くないでしょう。 パートナーや友人、会社の同僚などの周りの人に、ハンカチで鼻をかむ習慣をやめてもらいたいときには、どうすべきなのでしょうか。対策方法を考えてみましょう。 ◆ティッシュがいかにコスパに優れているかを説明する ティッシュは、毎日大量に消費したとしても、年間で1万円もかからないほどコスパに優れた商品です。「節約になるから」と考えている人には、ティッシュにかかるコストを説明すると納得してもらいやすくなります。 ◆ティッシュのメリットを説明する ティッシュのメリットは何といっても、使用後の処理に手間がかからないことです。ハンカチで鼻をかむ場合は洗濯の手間がかかりますが、ティッシュであれば丸めてゴミ箱に捨てるだけで済みます。 いかに後処理が楽かを知ってもらえれば、ハンカチを使うのをやめてもらえるかもしれません。 ◆不快だと正直に伝える ティッシュのコスパやメリットを説明してもやめてもらえない場合は、不快だと正直に伝えましょう。 不快な習慣を目の前で見せられると家事などの効率が落ちるうえ、ストレスをためてしまうことにもつながります。無理に我慢せず正直に伝え、それでも受け入れてもらえない場合は他の家族や友人などの第三者に相談しましょう。
ハンカチで鼻をかんでもあまり節約にはならない
ティッシュのコスパが優れていることもあって、ハンカチで鼻をかんでもあまり節約にはならないとわかりました。また、それぞれにかかるコストよりも、衛生面や処理にかかる手間、周囲の人への精神的な影響などを総合的に判断すると、ハンカチで鼻をかむのは止めたいものです。 周りの人に、ハンカチで鼻をかむ習慣を止めてもらいたいときは、「ティッシュのコスパやメリットを説明する」「不快だと正直に伝える」といった方法が考えられます。 出典 総務省統計局 小売物価統計調査年報 2022年 統計表 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部