ABSもエアコンもオーディオもリアワイパーも外して何キロ軽量化になったのか!?
【R32スカイラインという存在 1990年式 日産 スカイライン GT-R ニスモ】 【画像14枚】形状も異なり、ニスモはリアタイヤ前がフラップ状になっているサイドシルプロテクター。そして何の変哲もないリアウインドーの写真だが、ここに基準車との違いが。GT-Rニスモはリアワイパーがないのだ。基準車をニスモ仕様にしている個体は多いが、リアワイパーレスにしているケースは稀 まずエアロパーツではダクト付きバンパーとフードトップモール、サイドシルプロテクター、リアスポイラーが特徴。これらは写真で取り上げているが、今回は幸いなことに基準車もニスモもフルオリジナルの個体が見つかった。そのため、とくに外観の違いは写真を見比べれば分かりやすいだろう。軽量化では、エアコンやオーディオ、ABSなどレースに必要のないものを取り外している。その結果、カタログ値で基準車の1430㎏から1400㎏へ、30㎏のダイエットを達成。耐久性では、タービンホイールをセラミックからメタルに変更している。 これらがGT-Rニスモの内容で、今振り返るとエボリューションモデルとしてはやや物足りなさを感じなくもない。しかし、限定生産分はあっという間に完売した。そして、現在でも「本物」のGT-Rニスモは、中古車市場での人気も相場もとてつもなく高い。ここで本物を強調したのは、バンパーなどをニスモ風に変更したニスモ仕様が多いためで、わずか500台という希少性が人気の要因だ。 スカイラインGT-R ニスモ(BNR32) 全長×全幅×全高(㎜) 4545×1755×1340 ホイールベース(㎜) 2615 トレッド(㎜) 1480(前後とも) 車両重量(㎏) 1400 エンジン型式 RB26DETT型 エンジン種類 直列6気筒DOHCツインターボ 総排気量(cc) 2568 ボア×ストローク(㎜) 86.0×73.7 圧縮比 8.5:1 最高出力(ps/rpm) 280/6800 最大トルク(㎏-m/rpm) 36.0/4400 変速比 1速3.214/2速1.925/3速1.302/ 4速1.000/5速0.752/後退3.369 最終減速比 4.111 ステアリング ラック&ピニオン サスペンション マルチリンク(前後とも) ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも) タイヤ 225/50R16(前後とも) 発売当時価格 441.0万円 初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部