ハラスメント防止「トップや幹部の意識改革」アンケートで指摘 「しない、させない、許さない、そして見過ごさない」 埼玉・和光市 ハラスメント撲滅宣言
パワハラやセクハラなど職場のハラスメント、客の暴言などカスタマーハラスメントが社会問題となる中、埼玉県和光市は「ハラスメントをしない、させない、許さない、そして見過ごさない」とするハラスメント撲滅宣言を行った。幹部職員らの意識改革を進め、職場からハラスメントを無くす意思表示をするのが狙い。市によると県内で同様の撲滅宣言を実施しているのは、志木市に次いで2例目という。 全財産1億2千万円を市に寄付 遺言で「農業振興や伝統工芸事業に役立てて」 埼玉・和光市
今年1月に職員を対象に実施のハラスメントに関するアンケート調査で、防止対策として「トップや幹部の意識改革」を指摘する声が多かったことから、柴崎光子市長が8月末、部長級17人で構成した「政策会議」に提案し、了承された。 撲滅宣言は「パワハラ、セクハラ、マタハラなどあらゆるハラスメント行為を絶対許しません。また、その行為を見過ごすことも許しません」などとして、「ハラスメントが発生した場合、その解決に向けて迅速で的確な対応を行います」と宣言している。 さらに、「職員一人ひとりの尊厳や人格が尊重され、快適に働くことができる職場環境を確保し、職員が生き生きと仕事を行い、その能力を十分に発揮できる風通しの良い職場作りを進める」と市の姿勢を明らかにしている。 市は宣言文をホームページや啓発ポスターで周知する。柴崎市長は「アンケートでもハラスメントがあることが分かるが、なかなか言い出せない人がいる。宣言により、これまで言えなかった人が言えるようになると思う」と話している。